横山勝丘がピオレドール2013ジュリーに選ばれる

第21回ピオレドールのジュリーに選ばれた横山勝丘

2013年2月22日

 一年間で最もすぐれたアルパインクライミングの記録を選考し顕彰するピオレドール(フランス語で黄金のピッケルの意味)が、今年も4月3日から6日にかけてフランスのシャモニとイタリアのクールマイユールで開催される。その審査委員(ジュリー)のひとりに横山勝丘が選ばれた。ジュリーメンバーは通常、世界各国のアルピニストとジャーナリスト計5~6人で構成されるが、ピオレドールの公式サイトによると、横山以外にイギリスのスティーヴン・ヴェナブルズ、スロヴェニアのシルヴォ・カロ、オーストリアのゲアリンデ・カルテンブルーナーの名前が発表されていた。横山は、日本人としては2009年の谷口けい(女性で初の審査委員)、2011年の萩原浩司(『ROCK&SNOW』編集長)に次ぐ3人目のジュリーとなった。

今後、ジュリーたちは2012年度に行なわれた72のクライミング記録のなかから、フランス・シャモニでの本審査に招待する5~6の登山隊を選考。シャモニでは親善クライミングなどを楽しみつつ、選ばれた登山隊メンバー(ノミニー)たちのプレゼンテーションののちに、厳正な審査会議を経てピオレドール受賞者を決定する。この本審査はもちろんだが、ノミニーを決めるための事前審査もジュリーたちの大切な仕事で、記録の精査と意見交換のために激しいメールのやりとりが交わされていることだろう。

ちなみに、ノミニーの候補とされる72のクライミング記録のなかには、花谷・馬目・青木パーティによるキャシャール南ピラーや、カイル・デンプスターとヘイドゥン・ケネディによるK7東壁とオーガ南壁などが含まれている(いずれも詳細は3月6日発売の『ROCK&SNOW』を参照)。はたしてこのなかからノミネートされる記録はどれになるのか。興味のある方はピオレドール公式サイトのAscensions2012 The Super Big Listを参照してほしい。
 http://www.pioletsdor.com/index.php?option=com_content&view=article&id=261&Itemid=359&lang=en

横山は2011年、岡田康とともに登ったローガン南壁の初登攀で第19回ピオレドールを受賞している

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