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『ROCK&SNOW』059号 発売
お待たせしました。
『ROCK&SNOW』2013年春号が3月6日、発売となりました。
今号はフリー、アルパインともに印象的な記録が目白押し。
特別記事としてはアダム・オンドラによる世界最難グレード「CHANGE 」5.15c。
さらに日本チームによるスペインでの記録が続きます。
安間佐千のLa Rambla 5.15aを筆頭に、野口啓代、松島暁人、小林由佳、
そして毎年、この地を訪れている正田信一、山田航らのレポートを紹介します。
アルパインの世界でも、各国で話題となっていたビッグ・クライムを次々と掲載。
カイル・デンプスターとヘイドゥン・ケネディによるK7東壁とオーガ南壁の記録は、昨秋から待ち続けていた写真がようやく届いて紹介できるようになりました。
日本人クライマーたちの活躍にも注目です。
花谷泰広、馬目弘仁、青木達哉によるキャシャール南ピラー初登攀は、第21回ピオレドールへのノミネートにも充分通用する記録といえるでしょう。
さらに、当サイトでも速報として紹介していた横山勝丘、増本 亮のパタゴニア、ポローニトラバースとケアベアトラバースの、大迫力の写真が誌面を飾っています。
最新の記録とは別に、メインの特集内容は「日本の100ルート」。
本誌ではかつて「日本100ルート」を連載として掲載し、2002年に完結しましたが、それから10年経った今年はどのルートが選ばれたのか、旧版と比較できるように、エリアごとにベスト10を並べて紹介しています。
今号はこれだけではありません。
特別レポートとして、冬の黒部横断の記録を2本、紹介しています。
ひとつは、烏帽子岳から赤牛岳を経て上ノ廊下に下降、上ノ黒ビンガを登攀して鍬崎山まで歩き通した記録(12月23日~1月3日)。
もうひとつは岩小屋沢岳から十字峡を横断。黒部別山北尾根を経て剱沢に入り、八ツ峰主稜を縦走して剱岳に登頂後、早月尾根を下山した記録(12月21日~30日)。
今や世界の山岳雑誌編集者も注目する「Crossing Kurobe」の世界を、どうぞ存分に読み味わってください。
さらに今号からは伝説となったクライマーたちの生涯を描いた新連載「Rock Giants」がスタートします。
第一回は、1980年代にフレンチフリーの旗手として活躍し、昨年11月にこの世を去ったパトリック・エドランジェです。
とにかく読み応え満点の『ROCK&SNOW』059号。
詳しくはウェブ・・・、ではなくて書店(のレジ)へ、どうぞ。
「キャシャール南ピラー初登攀」の記事より
『ROCK&SNOW』編集長 萩原浩司