アラスカ・Moose’s Toothに3本の新ルート

オーストリアのダーフィット・ラマとダニ・アーノルドペアを皮切りに、アラスカ・Moose’s Tooth の東壁に 3本の新ルートが開拓された。

 

ダーフィット・ラマらは、初めてのアラスカにも関わらず、Moose’s Tooth東壁のヘッドウォールを貫くど真ん中に新しいラインを引いた。取付は既存ルートの Arctic Rage (VI WI6+ A2) と同じだが、すぐに左に別れ、ダイレクトに直上している。

4月 12日の早朝にスタートし、翌 13日の 6時には山頂に抜け、すぐに同ルートを下降し、14日の 2時にはベースキャンプに戻っている。ルート名は Bird of Prey(6a、M7+、90-degrees、A2)。特別に難しいセクションはないものの、露出感が最高のラインとコメントしている。

 

アメリカのスコット・アダムソンとピート・タプリーが 2日間をかけて、NWS(1400m V AI6 M5) という新ルートを開拓した。彼らの新ルートは Arctic Rage (VI WI6+ A2) の右に取られたラインで、この壁に開拓されたラインとしては初のオールフリーなライン、34.5時間のワンプッシュで開拓された。スコットはこのエリアには何度か訪れており、過去には Moose’s Tooth の南壁にもルートを開拓している。

 

そして最後にクリス・ライトとスコット・アダムソンが東壁の左端に新ラインを引いた。1晩のビバークで完登しており、ルート名は Terror(1500m、VI WI6 M7 R/X A2)。下降には先に開拓した NWS を使っている。

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