ボルダリングワールドカップ2017 第2戦中国・重慶。男子はチョン・ジョンウォンが、女子はヤーニャ・ガーンブレットが快勝

文=北山 真

4月23日、ボルダリングワールドカップ第2戦中国・重慶のセミファイナル、ファイナルが行なわれた。

日本人男子はなんと10名全員がセミファイナルに出場したが、課題はかなり厳しく、2完登5名と1完登1名が通過ラインとなり、通過したのは楢崎智亜、原田海、渡部桂太の3名のみだった。

女子も厳しい課題が多く、上位陣も2完登がせいいっぱい。野口啓代が2完登3アテンプトで3位通過、予選1位の野中生萌も2完登したものの14アテンプトかかってしまい、9位となった。そんななかでヤーニャ・ガーンブレットはただ一人の4完登、さらにアテンプトも5と別格の強さを魅せた。

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男子ファイナルは第3課題に鬼門ともいえるバランシーなスラブが登場。それまで圧倒的な速さで2課題を制していたアレクセイ・ルブツォフもこれで勢いが止まる。結局この課題に成功したのはチョン・ジョンウォンのみで、第4課題もその勢いで制し優勝した。もうひとり第4課題を登ったのは渡部桂太。アテンプトで惜しくも表彰台は逃したが、すばらしい完登だった。楢崎智亜は2完登ながら、第1、第2課題をオンサイトし2位に入賞した。原田海の5位入賞も大健闘といえるだろう。

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女子ファイナルでもヤーニャ・ガーンブレットの勢いは止まらず、ただひとりの全完登で優勝を決めた。ショウナ・コクシーが3完登で2位。もう一人の3完登は13アテンプトの猛攻で野口啓代、健在を示した。

男子

1 チョン・ジョンウォン(KOR)
2 楢崎智亜
3 アレクセイ・ルブツォフ(RUS)
――
4 渡部桂太
5 原田 海
6 マニュエル・コルヌ(FRA)

女子

1 ヤーニャ・ガーブレット(SLO)
2 ショウナ・コクシー(GBR)
3 野口啓代
――
4 アンナ・シュテール(AUT)
5 アランナ・イップ(CAN)
6 スターシャ・ゲヨ(SRB)

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