山野井泰史と花谷泰広、韓国山岳雑誌の表紙を飾る

韓国を代表する山岳専門誌『人と山』の表紙に、ピオレドール・アジアを受賞したふたりの写真が使われることになった。『人と山』は1989年に創刊。誌名どおりに人と山とのかかわりに重きを置いた編集内容で、特にここ数年は人物のクローズアップ写真を表紙に用いている。

驚かされるのはそのボリュームである。手元に届いた12月号を見ると、総ページ464ページ、背幅(厚さ)20ミリ、重さはなんと1200グラム! これは『山と溪谷』2冊分の厚さ・重さに匹敵し、『ROCK&SNOW』と天秤にかけると3.5冊分でようやく均衡を保てる・・・といったところだ。

5人の編集部員、3人のデザイナー、そして4人の編集補助スタッフで、月刊ペースで刊行される同誌の発行部数は約5万部。同社は出版のみにとどまらず、今回のピオレドール・アジアほか、トレント・マウンテンフィルムフェスティバル、クライミングフェスティバル等のイベントも運営し、韓国における登山文化の発展につとめているという。

聞くところによれば、韓国の登山人口は1200万人、そのうちクライマー人口は70万人とのことで、日本との人口比率(日本の1憶2000万人に対して5000万人)を考えると、たいへん高い割合で国民が登山やクライミングを楽しんでいることがわかるだろう。

今回、同社が主催するピオレドール・アジアに関連する記事は、この表紙のほか、25ページを割いて編集されていた。審査日の前日に岩場で、そしてパーティ会場で韓国メディアに取材される2人の写真も以下に紹介しよう。(萩原浩司)


パーティ会場で各メディアから取材を受ける山野井、花谷


コキリクラックを登る花谷泰広と「人と山」編集部専属カメラマン。インスボンやソニンボンで鍛えられているせいか、カメラマンたちの岩場での撮影技術は高いものがある

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