初登頂から100年。日本山岳会隊、カナダ・アルバータ峰を再登


7月24日、アルバータ山頂にて。登頂した谷(左)と草野(右)

7月19日よりカナダを訪れていた日本山岳会のメンバー10名(隊長・松原尚之)は、カナディアン・ロッキーのアルバータ峰(3,619m)にのぞみ、24日午後4時20分、谷剛士(たに・たけし)、草野駿希(くさの・としき)の2名が登頂に成功した。天候、雪のコンディションともに悪く、アイゼンをつけてのジャパニーズ・クーロワールの登攀に時間を要し、下山中標高3,200m付近でビバークを強いられた。

アルバータ峰はカナディアン・ロッキーの標高10位以内の山の中で最後まで未踏で残されていた難峰であり、1925(大正14)年7月21日に日本山岳会の槇有恒ら6名とスイス人3名が初登頂に成功した。

日本山岳会が創立120周年を迎えた2025年はアルバータ峰登頂100周年に当たり、槇らの登頂日となった7月21日にはジャスパーでカナダ山岳会主催による登頂100周年記念式典が盛大に催された。今回の登山は日本山岳会の隊として100年ぶりのアルバータ峰再登となった。


登攀後の隊員たち

同一カテゴリの最新ニュース