アークテリクスが循環型設計の新たな枠組み「System 0」と、新ハードシェル「Sperro SV」を発表

アウトドアブランドのアークテリクスは、製品の設計から最終的な再生までのあり方を根本から見直す新しいフレームワーク「System 0(システム・ゼロ)」を発表した。また、その思想を具現化した第1弾プロダクトとして、最高峰ハードシェル「Sperro SV Jacket(スペロ SV ジャケット)」を2026年9月11日(金)より発売する。

アウトドア業界においてサステナビリティの重要性が高まるなか、アークテリクスが新たに打ち出した「System 0」は、単なる環境配慮にとどまらず、製品のライフサイクル全体(設計、調達、製造、使用、修理、回収)にサーキュラリティ(循環性)を組み込むフレームワークだ。同社が長年展開してきた修理・ケアプログラム「ReBIRD」を基盤としており、製品寿命を迎えた後も廃棄せず、新しいものへと生まれ変わるビジネスモデルの構築を目的としている。アークテリクスCEOのスチュアート・ハセルデン氏は、「高性能製品におけるサーキュラリティは今後さらに重要視されることになります。未来とは、技術的な卓越性と環境への責任との間の二者択一ではありません」と述べ、機能性と環境配慮の両立に向けた決意を示している。

「System 0」の最初のプロジェクトとして選ばれたのは、ブランド内で最も構造が複雑とされるハードシェルだ。この分野で循環システムの課題を解決できれば、ほかの全製品にも応用できるという考えから開発がスタートしたという。そうして誕生した「Sperro SV Jacket」は、マルチスポーツ対応の本格的な登山用ハードシェル。素材にはGORE-TEX PROとePEメンブレンを採用し、過酷な環境下で求められる最高レベルの耐久性、防水性、防風性、透湿性を備えている。

最大の特長は、寿命を迎えた製品の「分解」を可能にした点にある。Aquafil(アクアフィル)社との協業により、表地と裏地に「ECONYL再生ナイロン糸」を使用。修繕不可能となった際は、GORE-TEXメンブレンからナイロン素材を分離し、Aquafil社のケミカルリサイクルプロセスによって再びバージン級のECONYL糸へと再生させることが可能となっている。また、山岳プロの協力を得たテスト結果を反映し、故障しやすいジッパー部分にはブランド初となる「交換しやすいジッパースライダー」を採用。長く使い続けられる「長寿命化(Designed to Persist)」の観点でもアップデートが図られている。

同製品は、サーキュラープロダクト基準「TESTEX Circularity」の認証も取得している。価格は19万8000円(税込)。メンズは重量506g、サイズS〜XLの展開で、カラーはBlaze/Dk Blaze、Vitality/Black Sapphire、Cloud/Blackの3色。ウィメンズは重量450g、サイズXS〜Mの展開で、カラーはKasumi/Moonstone AC、Renegade/Dk Renegadeの2色が用意されている。

関連リンク
アークテリクス
https://arcteryx.jp/

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