ボルダリングワールドカップ第2戦ブラジル
安楽宙斗が優勝。女子は表彰台に届かず


男子表彰台

文=編集部 写真=IFSC

2025年5月16日~18日、ブラジル・クリティバで、ボルダリングワールドカップ2025第2戦が開催された。南米でクライミングワールドカップが行われるのは初である。日本からは男女とも6名が参加した。

16日の男子予選では、安楽宙斗1位。ベテラン杉本怜が2位、天笠颯太3位、以下藤脇祐二6位、楢﨑智亜7位、楢﨑明智9位と日本人全員が上位に入った。

女子予選ではフランス勢が活躍する中、日本人も中村真緒が3位、関川愛音が6位、葛生真白が8位、伊藤ふたばが9位、松藤藍夢13位と健闘した。

17日の男子準決勝では、いきなり課題がレベルアップする状況の中、安楽が見事4課題全完登。楢﨑智亜が3課題一撃で2位、天笠が6位、藤脇が7位でこの4名が決勝に進んだ。杉本はまさかのゼロ完登で22位に終わった。

同日の男子決勝。課題はさらに難しくなった。1課題目のスラブを完登したのは安楽とフランスのメジディ・シャルクのみ。第2課題は完登なし。見えない最終ホールドにランジする第3課題を安楽のみ完登。スイングから大ランジが連続する第4課題をメジディがただ一人完登するが安楽には届かなかった。

18日の女子準決勝では、関川がただ一人の3完登で見事1位、松藤、伊藤、中村が2完登で続き、4名が決勝に進むことになった。

女子決勝。8名中4名が日本人。いやがおうにも期待が高まる。課題は比較的やさしめで、上位に入るには1課題も落とすことはできない。しかしながら日本勢は全員が2完登。表彰台には届かなかかった。優勝はフランスのナイル・メイニャン。同じフランスの本命オリアーヌ・ベルトーヌを0.1ポイントの僅差で制した。


僅差を制し優勝したナイル・メイニャン

男子

1 安楽宙斗  69.7
2 メジディ・シャルク(FRA) 58.9
3 楢﨑智亜  39.0
4 天笠颯太 29.5
5 藤脇祐二 19.6
6 アンジェ・ペハルツ(SLO) 19.3
7 ポール・ジョンフト(FRA) 19.2
8 ヤン・ルカ・ポッシュ(AUT) 9.3
   
9 楢﨑明智  
22 杉本 怜  

女子

1 ナイル・メイニャン(FRA) 99.6
2 オリアーヌ・ベルトーヌ(FRA) 99.5
3 カミラ・モローニ(ITA) 83.8
4 中村真緒  69.7
5 関川愛音  69.5
6 伊藤ふたば  69.5
7 松藤藍夢  49.5
8 ネカイア・サンダース(USA) 34.8
   
9 葛生真白  
22 末澤結衣  

 

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