ペイジ・クラッセン、ミカエラ・キルシュ、Dreamcatcher 5.14d 再登

 
 
 
 
 
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Dreamcatcherを女性初登するペイジ・クラッセン 写真=Arjan de Kock

climber.co.uk 訳=羽鎌田学

2人の米国人女性クライマー、ペイジ・クラッセンとミカエラ・キルシュが、カナダのスコーミッシュで、クリス・シャーマが初登し5.14dの代表的なテストピースとなっているDreamcatcherをレッドポイントした。

先ずはペイジ・クラッセンが登り、彼女は同ルートを再登した初めての女性クライマーとなった。そのペイジがDreamcatcherに最初に手をつけたのは7年前。そして今季集中的なトライの末に念願のレッドポイントを達成した。

また、これで彼女は4本の5.14dルートを手中にしたことになる。すでに彼女は、Algorithm(アイダホ州、フィンス)、Kryptonite(コロラド州、フォートレス・オブ・ソリチュード)、Shadowboxing(コロラド州、ライフル)という3本の5.14dルートを登っている。

クラッセンはInstagram 上で次のようにRPの概要を説明している。

「最初のトライは7年前。その時は、一ヵ月間の長い連続トライの末に、どうにかこうにかワンムーブ、ワンムーブはできるようになりましたが、いざそれらを繋げようとすると、多くても2、3ムーブしか繋げられませんでした。

この7年間で、よりスピーディで、かつよりパワフルな登りができるようにと努力して、当時とは別のクライマーに成長できたと思います。また、もっと自信を持ってクライミングができるようにもなりました。Dreamcatcherを登るために、ウェイトトレーニングをしたり、横方向に移動するスローパーばかりのキャンパスボードを設置してムーブのシミュレーションをしたり、左足のヒールフックをハムストリングの筋を傷めてしまうほど練習したりしました。

今回、 Dreamcatcherを6日間ほどトライして多少の進歩を感じるようになった木曜日(9月2日)、ルートの取付き目指して歩いていた私は、実は心も体もクライミングにそれほど集中していませんでした。その日は、ただ単に、前の日に見つけた新しいムーブのシークエンスを試してみたかっただけなのです。登り始めた時、不意にルート真下にある岩と岩の隙間から何人かの人が姿を現したのに気がつきました。たぶん私は、心ここにあらずという状態だったのでしょう。

でも、気が付くと最後のレストポイントまで難なく登れてしまったのです。そこは私の最高到達地点でした。ですから、もうこうなったら絶対にこのチャンスを逃さないわ、という気持ちになって、今までのクライミング人生の中で最高に精一杯頑張ったのです」

ペイジ・クラッセンに続いて数日後にRPに成功したのが、ミカエラ・キルシュ。彼女は、つい先日ユタ州のローガン・キャニオンで1994年にブーン・スピードが初登し米国で初めての5.14b となったSuper Tweakを女性で初めて再登して、ニュースになったばかりだった。ミカエラ・キルシュも、ペイジ同様、ハードルートの再登ニュースではお馴染みだ。

彼女のクライミング履歴書は、ケンタッキー州、レッド・リバー・ゴージュでの数々の高難度ルートの再登で盛りだくさんになっている。例えば、チョコレートファクトリィ・エリアではGolden Ticket(5.14c)を、パーガトリー・エリアではLucifer(5.14c)を、共に2016年に登っている。また翌年の2017年にはアリゾナ州のヴァージン・リバー・ゴージュでNecessary Evil(5.14c)をRPしている。

 
 
 
 
 
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Super Tweakを女性初登するミカエラ・キルシュ 写真=Boon Speed

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