中嶋渉、弁天岩で Humble 5.14a R を初登 


写真=橋本今史

中嶋渉が2021年5月30日、瑞牆山・弁天岩の4年間にわたるプロジェクトを初登した。ラインは全体で40mにおよぶフェイスクライミングでありながら、ボルトは終了点以外ない。

「弁天岩北面、二十億光年の孤独(5.13b R)の右側の前傾壁のほぼ中央を登るライン。取り付きから6m程度登ったところにテラスがあり、そこからが実質的なクライミングになる。2ピッチに分けることも考えたが、繋げて1ピッチのルートとして登ることにした。

110〜120度くらいの傾斜が核心を抜けるまで続き、瑞牆にあるこのこの手のルートとしては珍しくストレニュアスだった。核心のセクションも長く、フィンガリーなボルダームーヴが続く。足かけ4シーズン目、とても価値のあるクライミングだった。グレードについては再登者の意見を待ちたい」

なお同日、若菜雄が中嶋のビレイのもと、二十億光年の孤独を第2登している。

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