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藤井快が3連覇、野口啓代が11度目の優勝 第13回ボルダリングジャパンカップ
写真=山本浩明
2月4日、第13回ボルダリングジャパンカップの準決勝、決勝が駒沢オリンピック公園にて開催された。
女子は野口啓代が全完登で11度目の日本一に輝いた。今大会で13回中11度目の優勝となり、ユース世代が台頭する中、圧倒的な強さを改めて見せつけた。
決勝では第1課題を一撃すると、フットホールドが悪く、バランス感覚が試される第2課題も抜群の安定感で完登。第3課題は残り時間数秒、間一髪でトップを掴んだ。迎えた最終第4課題、この時点で優勝争いは野口と森のふたりに絞られる。
勝負を分けた第4課題は初手から距離のあるランジ課題、野口はこれを見事2トライで完登。最後に登場した森はランジに苦戦し、懸命なトライもあと一手届かず、野口が優勝トロフィーを手にした。
最終第4課題を完登した野口
2位は予選から準決勝まで全ての課題を完登していた森秋彩。前回大会王者の伊藤ふたばは3位に入賞した。
森は予選、準決勝ともにトップで通過、決勝では多くの選手が苦戦した第3課題を一撃し、会場をどよめかせた。勢いそのままに全完登で優勝かと思われたが、第4課題の距離のあるランジに苦戦を強いられる結果となった。
第3課題を一撃した森秋彩
3位に入賞した伊藤ふたば
男子は藤井快が圧巻の3連覇を達成。予選と準決勝をトップで通過した藤井は決勝でもその総合力の高さをみせ、三年連続で日本一の称号を手にした。
勝負を分けたのは、繊細なバランス感覚が試されたスラブの第2課題。他の選手がゴール一手前で苦戦する中、一度目のトライで足の置き位置を修正し、絶妙なバランス感覚で唯一の完登を果たした。
競技後のインタビューでは、「もともとスラブは苦手でしたが、ワールドカップでもスラブ課題が増えているので、苦手を克服するために練習を重ねていました」と語り、「日々の積み重ねの結果を今日出すことができてよかったです」と優勝を振り返った。
第2課題を唯一完登した藤井快
2位は前回大会の14位から大きく順位を上げ、ボルダリングジャパンカップで初の表彰台に立った村井隆一。第1課題を電光石火の一撃、全身で押さえ込むパワーの必要な最終第4課題も一撃で唯一の完登を果たし、会場を沸かせた。3位には楢崎智亜が入賞した。
第4課題を一撃した村井隆一
第13回ボルダリングジャパンカップ 決勝リザルト
男子
1 藤井 快 3T4、4B6
2 村井 隆一 3T5、4B6
3 楢崎 智亜 2T3、4B4
4 原田 海 2T3、4B10
5 石松 大晟 2T4、4B5
6 杉本 怜 2T5、4B10
女子
1 野口 啓代 4T9、4B9
2 森 秋彩 3T6、3B5
3 伊藤 ふたば 3T13、4B10
4 尾上 彩 1T2、2B6
5 野中 生萌 1T3、3B7
6 谷井 菜月 2B12