中国・黎明クライミングエリアが登攀禁止に

ROCK&SNOW108号でも紹介した中国のクライミングエリア“黎明”が、現在登攀できない状況となっている。

中国南西部の雲南省に位置する黎明は、赤い砂岩によるクラックが特徴のクライミングエリアで、世界的にも注目を集めてきた。しかし現在は、終了点を含むボルトが撤去され、事実上の登攀禁止状態となっているようだ。

これまでも中国の大型連休に合わせて一時的に登攀が制限されたり、新たなエリア開拓が禁じられたりと、不安定さを抱える岩場ではあったが、今回は全面的な登攀禁止とみられ、今後の見通しは不透明である。

黎明には、中国国内でも最難トラッド課題「Flying Buttress(5.13d)」から魅力的な5.8課題までが存在し、象徴的なエリアとして多くのクライマーを惹きつけてきた。例年、これからが岩場のシーズンに入る時期であり、今回の措置は国内外のクライマーにとって影響が大きいとみられる。

また今回の登攀禁止に関連し、クライミングを含む禁止されたアウトドアアクティビティの交通や宿泊をサポートしてきた事業者も処分の対象となっているという。これまで築かれてきた黎明のクライミングコミュニティにとって、大きなダメージとなりそうだ。

現時点では、中国の他の主要クライミングエリアである“陽朔”などについて、同様の動きは確認されていない。しかし、今回の状況を踏まえると、今後登攀が制限される可能性も否定できない。

なお、登攀禁止に関する現地の公式情報は、玉龍納西族自治県人民政府による以下のページでも確認できる。

https://baike.baidu.com/item/玉龙纳西族自治县人民政府/62709709

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