Mars(5.14a)浦野誠動が第6登、中嶋渉が第7登


Mars完登後、ギアを回収する浦野

2024年2月18日、浦野誠動が城ケ崎・海亀エリアのMars(5.14a)を完登した。トライは2シーズンに亘る。故・吉田和正(1989年)、佐藤裕介(2010年)、平山ユージ(同)、大木輝一(2021年)、宮下裕樹(2023年)に続く第6登。同日、中嶋渉も完登。こちらはなんとトライ2日目。同ルート最速の完登である。

以下は浦野によるコメント。

今シーズンは12月頃からトライを再開。夏のトレーニングの成果かムーズをバラす事ができたものの再現性がとても低く、完登がいつになるのか先が見えない状態。しかし通うたびにミリ単位の進歩はあったので、途中にボルダーや他のルートでリフレッシュしながら、時に一人でフィックスを張って核心のムーブ練習を重ね、核心ムーブの再現性が上がってきた先週末、中嶋渉君をパートナーに再びリードトライ。彼とのセッション効果で、掴みどころの無い苦手だったワンムーブに大きな進展有り。

今日は、トライをするんだという意識がこれまで強かったのを反省し、完登するんだという意識を強く持ってトライ。1便目は核心部で足が滑ってフォール。2便目、ルーフの抜け口で惜しい所でフォール。3便目、全てが上手く繋がり、何とか完登することができました。

その後渉君も見事な登りで完登! 先週末のトライ初日の2便目でムーブ固めを終え、3便目で繋げトライ、惜しい所でフォールしていたのには度肝を抜かれましたが、トライ2日目の今日、圧倒的なパワーで見事に完登。二人揃って気持ちよく取り付きを離れる事ができました。

このルートは自分にとっては Old but Gold な特別な1本。雑誌「岩と雪」の吉田和正さんの初登の記事は当時の自分には衝撃的でした。あの時代にこのラインにフリーの可能性を見出し、執念で完登した吉田さん、多くの偉大な先人達がいますが、この記録も凄いなぁと感じ入ってしまいます。登れて本当に良かった。

同一カテゴリの最新ニュース