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杉野保の人気連載「OLD BUT GOLD オールド・バット・ゴールド」が単行本となって発売

2020年12月8日

– 久しくチョーク跡の途絶えたルートに、再び命を吹き込むのだ –

こんなキャッチとともに2003~2009年、『ROCK&SNOW』に掲載された杉野保の人気連載「OLD BUT GOLD」が単行本となって発売が開始された。

1980年~90年代、日本のフリークライミング勃興期に池田功、草野俊達、山野井泰史、吉田和正、平山ユージといったレジェンドたちによって拓かれたものの、スタンダード路線を歩まなかった数々の不遇なルートを杉野保が訪ねる。岩を攀じり、身体を通して紡ぎ出された杉野の文章は、今も昔もクライマーの心に熱狂を呼び起こす。

収録ルート:城ヶ崎・スカラップ、湯川・白髪鬼、小川山・サマータイム、障子岩・踊る蒟蒻、城ヶ崎・マリオネット、城ヶ崎・マーズ、層雲峡・蝦夷生艶気蒲焼、小川山・NINJAなど16編。「OLD BUT GOLD」のコンセプトを引き継いだ杉野の連載「DIG IT」も収録。

幻となった最終章「コロッサス」(本書あとがきより) 

北山 真/『ROCK&SNOW』Old But Gold企画・構成

登られていない質の高いハードルートに光を当てたい、そんなことを漠然と思っているうちに、具体的なルートが5、6本浮かんできた。これは連載になると思ったときすでに主役は杉野保しかいないと思った。取材は基本1~2日、つまり数トライで完登するのが理想、できなくともルートの全体を把握すること。ボルトルートよりトラッド系が多くなるであろうこと、ボルトであっても古く怪しいものが多いであろうこと。苔むしていたり、汚れていたりする可能性が高いこと。登れるレベルもさることながら、こういったことに文句を言わないことが重要である。ここでさらに杉野しかいないとの結論に至る。

なにせ私が伊豆・城山の二間バンド大ハングをフリー化したと話をすると「ああ、俺も前に試登したことあるけど脆いよね」「へー、保がよくそんな面倒なことやったね、上の樹林帯から支点取ったの。ロープ2本必要でしょ」「いや、いきなりリードした」「あのリングボルトで!」「そう」「……」。そのリングボルト、人工で登るのもためらう代物だった(実際、開拓中にほとんどがハンマー一振りで抜けた)。まあそんな彼なら最低RCCボルトであればいきなりリード可能だろう。

<…中略…>

この単行本の企画があることを杉野は生前に知っていた。そして私は“隠し玉”のアイデアがあることを告げた。それは、書き下ろしで杉野自身のルートを取り上げることである。ルートはもちろん「コロッサス」。飯山も乗り気で、撮影の日取りも3月中旬と決めていた。自分のルートを検証、査定する。いったいどんな内容になるのか。OBG連載中、毎回杉野の文章を最初に読む人間であることに、編集者としての喜びを感じていたが、今回は最後を飾るべく特別な傑作となる予感があった。しかし、その文章を読む機会は永遠に失われた。それは、このように始まったのかもしれない。

「自分で言うのもおこがましいが、コロッサスは時代を先取りしたルートだったと自信を持って言える……」


企画・構成を担当した北山真(左)と著者の杉野保(右)

■著者紹介

杉野 保(すぎの・たもつ) 1964年横須賀生まれ。高校で山を始め、やがてフリークライミングと出会う。日本のフリークライミングの発展に寄与した中心人物の一人。 城ヶ崎や小川山に多くのルートを拓く一方、多くの高難度ルートの再登を果たした。 世界各地の岩場にも足を運び、とりわけヨセミテでの精力的な活動は多くの日本人クライマーに影響を与えた。 2020年3月、不慮の事故で亡くなる。

 

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