ピオレドール2025 受賞チームが発表

写真提供=Piolets d‘Or委員会
文=和田 薫

2025年10月28日、ピオレドール賞2025が発表された。2024年中に行われた登攀を表彰するもので、今年は3隊が選ばれた。

トム・リビングストン(イギリス)、アレシュ・チェセン(スロベニア)

ガッシャーブルムIII峰(7,952m)の西稜、新ルート。

デーン・ステッドマン、オーガスト・フランゼン、コーディ・ウィンクラー(ともに米国)

バトゥーラ・ムスターグにあるヤシュクク・サーI峰(6,667m、パキスタン)の初登頂。

スペンサー・グレイ、ライアン・グリフィス(ともに米国)

ネパールの辺境、カンティ・ヒマールにあるカクル・カンリ(6,859m、ネパール)の南西稜、新ルート。

また、28日の発表に先駆けて、女性クライマー・チームを対象に、2023年より新たに創設された特別賞(special mention)として、ザンスカールのLalung I (6,243m、インド)東稜を初登頂したアーニャ・ペテクとパトリツィヤ・ヴェルデウの受賞が発表されていた。

今後、例年通りであれば、生涯功労賞*も発表される見込み。

授賞式は、イタリアのサン・マルティーノ・ディ・カストロッツァで2025年12月9日から12日にかけて開催予定。

*登攀そのものを評価して贈られる他の賞に対し、著しい業績を残し世代を超えて影響を与えたクライマーに贈られる賞。2021年に山野井泰史氏が受賞したことで知られる。

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