ショーン・ベイリー、Alphane(9A)再登

gripped.com 訳=羽鎌田学

ショーン・ベイリーが、12月初旬にスイスのキロニコにある9A(V17)課題、Alphaneの第6登を達成した。

2022年4月にショーン・ラブトゥによって初登されたこの課題は、その年の後半には、3人のボルダラーによって立て続けに再登された。まずは10月にエイダン・ロバーツとウィル・ボシがそれぞれ第2登、第3登に、そして2カ月後の12月にシモン・ロレンジが第4登に成功している。続く第5登は、ヤコブ・シューベルト。彼は昨年2023年12月に8C+(V16)課題を一本も登ることなしに、いきなりこの9A課題を登った。

Alphaneは、ナーレ・フッカタイバルのBurden of Dreams、ダニエル・ウッズのReturn of the Sleepwalker、シモン・ロレンジのSoudain Seulに続く、世界で4番目に登られた9A(V17)課題である。また、Alphaneは最も完登者数が多い9A課題で、今回のショーン・ベイリーの完登で、その数は6人。続くはBurden of Dreamsで、この課題は初登者を含め4人が登っている。

Alphaneは、ショーン・ベイリーにとって、2本目の9A(V17)課題となった。1本目は、28歳の彼が初登する姿を捉えた動画が11月中旬にアップされた、米国ネバダ州レッドロックにあるShaolin「少林」(V17)。また今年1月には、カリフォルニア州ビショップのバターミルクで長年のオープンプロジェクトであったDevilution(V16)を初登。10月には、日本の瑞牆で村井隆一初登のFloatin(六段/V16)を第4登。時は遡り2020年には、ユタ州リトル・コットンウッド・キャニオンでナサニエル・コールマン初登のGrand Illusion(V16)を第2登して、初のV16課題完登を達成している。その他、彼は数多くのV15課題を登り、またリードでは、フランスのセユーズでBibliographie、9b+(5.15c)も1本登っている。

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