- フリー
- ニュースカテゴリ
- ルート
安間佐千がシウラナのSleeping Lion (5.15b/9b) を完登

photo=Jan Novak
安間佐千が3月15日、スペインのシウラナ、アルパティにあるSleeping Lion (5.15b/9b) を完登した。クリス・シャーマが2023年3月に初登したルートで、アレックス・メゴス (2023年)、ホルヘ・ディアス=ルージョ (2024年)、ステファノ・ギゾルフィ (2025年) に続く第5登。
安間は2010年に日本人初の5.15グレードを手にし、2015年には5.15bのルートに成功、これが4本目の5.15bとなる。
以下、Instagramに綴られた文章より。
「まだこれが現実なのか信じられない。2年間、4度目の遠征の終盤、突然僕の中のライオンは目覚めた。
Sleeping Lionは隅々に隠れた僕の感情を写し出す巨大な鏡のようだった。怒りや悲しみ、孤独、惨めさ。でも、暗いトンネルには次第に光が差し込み、トライすることの楽しさや喜びが日に日に増していった。
3月上旬の豪雨で、Siurana全体はひどく濡れ、Sleeping LionのあるEl Patiは上部からの水の垂れが10日間も続いた。ツアーの終わりが迫ってくる。それでも、僕は一筋の光を見続けた。
壁が乾き、強風の吹き荒れる3月15日。不思議な感覚だった。もう登れることが、深く理解されているようだった。日暮の近い夕方、ずっとサポートしてくれた仲間たち、そして世界中からこの地に集まったクライマーたちに暖かく見守られながら、僕はSleeping Lionを登り切ることができた。この渓谷全体が、いや全世界が、僕を祝福しているようだった」
今回の登攀については『ROCK&SNOW』2026年夏号で掲載予定。
