アナック・ヴェルホーヴェン、世界初の5.15a女性初登

文=Björn Pohl/UKC 訳=羽鎌田学

 

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リードワールドカップでおなじみのベルギーのアナック・ヴェルホーベンが、フランスはイゼール県グルノーブル市南西に位置するヴェルコール山塊の岩場ピエロ・ビーチで5.15aのルートを初登し、Sweet Neufと名付けた。これは女性クライマーによって初登された最難ルートであり、かつマーゴ・ヘイズによるLa Ramblaに続く女性による2本目の5.15aである。アナクはインスタグラムに次のように書き込んでいる。

「Sweet Neuf、5.15a、初登。Sang Neuf(5.14d、初登)に成功した後、1日だけ登れる日が残っていた。そんな時、セバスティアン・リシャーに、5.14dのSang Neufから、5.14b/c のHome Sweet Homeの上部25mを繋げるリンクルートのトライを勧められ、それに挑戦してみることにした。1日レストし、再びSang Neuf(5.14d)を登り出す。でも今回はその終了点のチェーンに身を預けることもなく、そのまま登り続けてHome Sweet Homeの終了点にクリップ。やったわ」

コンペクライマーとしてよく知られているアナク。現時点で、ワールドカップ2017リード部門で2位の座を占め、また6月31日と7月1日にイタリアのカンピテッロ・ディ・ファッサで行われたヨーロッパ選手権リードで、見事優勝している。その一方、確かに外岩ではほとんど初心者のような彼女ではあるが、すでに数多くの5.14c、2本ほどの5.14c/d、そして1本の5.14dを手にしていた。

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