ウルタル・サール (7388m) 南東ピラー、初登攀

 
 
 
 
 
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A post shared by Ethan Berman (@ethanberman1)

カナダを拠点に活動するイーサン・バーマン、マールテン・ファン・ヘーレン、パタゴニアの山岳ガイド、セバスティアン・ペレッティの3人が、パキスタン北部フンザ渓谷にそびえるウルタル・サール  (7388m) 南東ピラーを初登攀した。ウルタル・サールは岩壁と氷壁、懸垂氷河で四囲をかため、複雑な尾根と谷を擁する難峰として知られる。

3人は、2025年6月6~13日のトータル8日間のアルパインスタイルで南東ピラーを登攀。10日の最終ビバーク地 (7100m) を23時に出発、7200m地点で現われた最後のバットレスの核心 (M5) をイーサンが攻略した後、真の山頂をめざし雪稜をえんえんたどった。11日9時に登頂した後、同ルートを下降するが、一日嵐に閉じ込められ、2ビバークを要した。

ラインは「シュート・ザ・ムーン (Shooting the Moon)」と名づけられ、技術的にはWI4 M5 3100m であったと報告している。

ウルタル・サールことウルタルⅡ峰は日本人にもゆかりが深い。かの長谷川恒男が91年に亡くなった山であり、その5年後、山崎彰人・松岡清司の日本人ペアによって初登された (下部で一部フィックスを張ったものの、南西稜からアルパインスタイルで成し遂げられた)。南東ピラーは2011年に佐藤裕介・一村文隆ペアが挑み、6500mまで到達した。

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