リードワールドカップ ブリアンソン大会、樋口4位、島谷7位

文=北山 真 写真=小澤信太

是永、波田の埼玉組の活躍で盛り上がる日本リードチーム。第3戦ブリアンソンでは今季初出場の樋口純裕、島谷尚季が活躍した。

ふたつのホールド周辺に11人という異例の結果となった、セミファイナル終了時点では樋口3位、島谷6位。表彰台が期待されたが、ファイナルではどちらも順位をひとつ落とす結果となった。


今季2勝目のロマン・デグランジュ

ワールドゲームズの覇者ということで注目された是永敬一郎は、いきなり予選1本目でミス、なんと67位となった。2本目でリカバーしなんとか26位で予選通過、セミファイナルでは7位タイまで巻き返したものの、カウントバックで10位となってしまった。

今大会男子予選ではルート1で17人の選手が、ルート2では10人の選手が同じ所で落ちている。また女子予選ルート2では15人が完登した。セミファイル男子は前出のとおり。これをルートセッターの責任とすることは簡単だが、はたしてそれだけだろうか?


ヤーニャ・ガーンブレッ卜は3連勝

今シーズンのリードの成績を見ると、同じ場所で多くの選手が落ちる状況(通称ダンゴ)が多く見受けられる。これはあきらかにクライミングタイム短縮(8分→6分)の弊害が出ていると思われる。短い時間の中で決着をつけようとすれば当然、厳しいムーブを入れることになる。その結果多くの人間が同じ場所で落ちることになるのだ。それを避けようと難しいパートを作らないと今度は大量に完登。このさじ加減をまだセッター陣がつかめていないのではないだろうか。

これまでのルール改正のほとんどは試合時間短縮のためのそれであった。よってふたたびクライミングタイムを元に戻すということはありえないだろう。今年はセッター“試練の年”ということになるのだろうか。

リザルト

男子

1 ロマン・デグランジュ FRA
2 ショーン・マッコール CAN
3 ステファノ・ギゾルフィ ITA
4 樋口純裕
5 ショーン・ベイリー USA
6 マルチェロ・ボンバルディ ITA
7 島谷尚季
8 セバスチャン・ハレンケ GER
――
10 是永敬一郎

女子

1 ヤーニャ・ガーンブレッ卜 SLO
2 アナック・ヴェルホーヴェン BEL
3 キム・ジャイン KOR
4 ジュリア・シャヌルディ FRA
5 ジェシカ・ピルツ AUT
6 マーゴ・ヘイズ USA
7 サロメ・ロマン FRA
8 ミナ・マルコヴィッチ SLO
――
12 大田理裟
20 義村 萌
52 森脇ほの佳

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