イタリアのチト・トラバーサ(12)、グラウンドフォールで死亡

イタリアのチト・トラバーサが、フランス・Orpierre の岩場で、25m のグラウンドフォール事故で、7月 5日に亡くなった。今年の 4月に 12歳になったばかりだった。

事故原因はスリングとカラビナが正しくセットされてないクイックドローを使用したことによる。本来、カラビナはスリングにきちんと通っていないと駄目だが、カラビナを固定するためのゴムバンドにのみカラビナが通っており、スリングにはカラビナは通っていなかった。

ウォームアップで登った 5.10d のルートで使用したクイックドロー 12個のうち、上部 8個のクイックドローが正しくセットされておらず、ロワーダウン中に墜死した。

今回、彼は、地元イタリアのジム仲間(子供 10名、大人3名) とクライミングツアーに来ており、知人のクイックドローを使用しての事故だった。

チトは、昨年の 3月に、イタリアの Tetto di Sarre の岩場で、Sarsifal(5.14a) をレッドポイントしており、当時の 14台ルートを登った最年少記録を作っていた。これまでに 4本の 5.14a ルートを登っており、事故の 2日前にも 1本登ったばかりだった。

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