最新クライミング用語集(ら行)

 

【ら】

ラップ wrap 包むこと。ホールドの持ち方のひとつ。飛び出たホールドを、コップを持つように包み込む。

ラペル rappel 懸垂下降。フランス語が英語化したもの。スペルから「ラッペル」と呼びたくなるが、ラペルが正しい。

ランジ lunge 飛びつき。ジャンプ。ダイノ。

ランニングビレイ running  belay リード中にとるプロテクション。「ランニング」「ランナー」ともいう。

ランナウト run  out ふたつのプロテクション間の距離が長い状態。

 

【り】

リソール resole 靴底の張り替え。

リッジ ridge 岩の長く飛び出している部分。岩稜。

リップ lip 一般にコップの縁などをこう呼ぶが、クライミングの場合、強い傾斜から緩い傾斜へ移る角の部分を指す。

リード lead クライミング本来の登り方。結んだロープが下にたれている状態で、プロテクションにロープを通しながら登る。墜落すると最後にセットしたプロテクションまでの距離の 2倍落ちることになる(実際はロープの延び、流れによってもっと長くなる)。

リングボルト ring bolt 人工登攀用に開発されたボルト。強度はなく、フリークライミングのプロテクションには向いていない。

 

【る】

ルーフ roof オーバーハングの極致で、ほぼ 180 度のもの。言葉の意味からすると、屋根の上はスラブだから違うような気がする。「シーリング(天井)」が正しいのかも。

 

【れ】

レイバック lay  back 手(引く)と足(押す)のオポジションによって体を安定させ、三点支持で登る。主にクラック、特にコーナークラックを登る際に使うことが多い。

レスティング resting 単に休むことだけでなく、休むための技術も指す。

レッグループ leg loop セパレート型ハーネスの足の部分。

レッジ ledge やっと立てるくらいの幅の岩の棚。

レッドポイント red point 2回目以上のトライで完登すること。ドイツのクルト・アルベルトがトライ中のルートの赤丸(レッドサークル)をつけ、完登するとこれを塗りつぶしていたことによる。

 

【ろ】

ロープドラッグ rope drug ロープが流れないこと。ルートが直線でない場合にプロテクションとの摩擦で起こりやすい。

ロープバーン rope burn ロープによるやけど。フォールの際にロープを体に絡めてしまうとでき、足がもっとも多い。なかなか治らずヒリヒリして痛い。

ロープワーク rope woeks ロープの操作。リードやビレイ、懸垂下降などハード面でのテクニックの総称としても使う。

ロワーダウン lower down 支店にロープを掛け、ぶら下がってビレイヤーに降ろしてもらうこと。ルート攻略のスタイルとしても使われる。