楢崎智亜選手、全課題完登の活躍! 2015 紀の国 わかやま国体 山岳競技レポート

20151014_news_kokutai1少年男子埼玉チーム

10月3-5日に和歌山県みなべ町で和歌山国体山岳競技が開催された。リード競技は県立みなべ高校に設置した常設クライミングウォールで、ボルダリング競技は南部小学校の体育館に仮設した施設で行なわれた。

本年度は、杉本玲選手(北海道)・野中生萌選手(東京)をはじめ、全日本選手が20人以上も参加するレベルの高い大会であった。そんななか、特筆すべきは成年男子・楢崎智亜選手(栃木)がリードとボルダリングの両競技において、予選、決勝の全ルートを完登し、おおいに活躍したことだ。リードでの全ルート完登は楢崎選手以外には樋口純裕選手(佐賀)のみであった。

成年女子では太田理裟選手(山口)と、加島智子選手(埼玉)がリードとボルダリングでそれぞれ1位・2位をわけあい、両種目でも高い競技力があることを証明した。

20151014_news_kokutai32少年男子福岡チーム

少年男子は福岡チームが緒方良行選手(世界ユース大会、ユースAボルダリング優勝)と中上太斗選手という、いずれも日本代表選手をそろえての参加で、史上最強チームと注目されていたとおり、ボルダリングでは優勝を飾った。ただしリードでは埼玉チームのエース波田悠貴選手とともに、本間大晴選手が踏ん張り、2人とも完登して優勝を勝ち得た。

少年女子では野中生萌選手がリード、ボルダリングともに1位であったが、チームとしてはリードを愛知県チーム(大場美和選手・倉菜々子選手)が、ボルダリングを長崎県チーム(大河内芹香選手・木下茜選手)が制した。

なお総合得点では天皇杯(男子総合)を埼玉県が獲得し、皇后杯(女子総得)は長崎県が獲得した。(文・写真=東秀磯)

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