横山・増本ペア、 アグハ・ポインセノット南西壁 ジャッジメント・デイ第2登(フリー初登)に成功

2013年1月29日

横山勝丘・増本亮ペアによるパタゴニア遠征レポート第3弾が1月28日、編集部に届いた。フィッツロイ山群のアグハ・ポインセノット南西壁「ジャッジメント・デイ」の第2登(フリー初登)に成功したとのこと。
フィッツロイ山群の完全縦走を目指す彼らにとって(ケアベア・トラバースの記録参照)、後半部のカギとなるアグハ・ポインセノットの下降路となるルートを偵察した形となる。
ちなみにPoincenotは日本ではフランス語読みの「ポワンスノ」が一般的だが、現地では「ポインセノット」が一般に使われているという。

Aguja Poincenot
Judgment Day 900m 5.12a/b (5.11b C1)
2013年1月24・25日 横山勝丘 増本亮

1/23  チャルテン~ニポニーノ(Niponino)までアプローチ
1/24  ニポニーノ~取付へアプローチ後、9ピッチ(5.12a/b)登攀
1/25  残りの7ピッチ(5.11d)+山頂までの緩傾斜帯300m(5.10b)を登り、17時にポインセノット山頂。その後、取付まで懸垂下降してビバーク
1/26  ニポニーノに下り、そのままチャルテンまで戻る

以下は横山のコメント。

「核心ピッチは、隣のクラックに向かってフェイスをトラバース後、スッパリ割れたクラックを辿り、最後は再びフェースのトラバース。
これまでパタゴニアで登った中でも最高の三ツ星ピッチであった。
人工ピッチが3ピッチあったが、すべてフリーで登ることができた。
ルート全体を通して非常に硬い岩にクラックが一本走り、ロケーションも登攀内容も全て素晴らしかった。
遠征最後に最高のクライミングができて嬉しいです。」

*この記録の詳細は「ポローニ山群縦走」「ケアベアトラバース」とともに、3月6日発売の『ROCK&SNOW』で紹介する予定です。

ジャッジメント・デイ 6bのコーナークラックをフォローする増本

ポインセノット山頂に立つ増本(横山勝丘撮影)

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