ヤーニャ・ガーンブレット、フォンテーヌブロー・ビッグ5を1日で完登

Xa White ukclimbing.com 訳＝羽鎌田学

ヤーニャ・ガーンブレットが、初めてのブロー訪問で、フォンテーヌブローの「ビッグ5」と呼ばれる5課題を1日ですべて完登した。

Atrésie（8A）を登るヤーニャ　写真＝Roman Krajnik

フォンテーヌブロー・ビッグ5は、Big Boss（7C）、Fourmis Rouge（7C）、Tristesse（7C）、Big Golden（7C+）、およびAtrésie（8A）の5課題で構成されている。全て、セクター・キュヴィエ・ランパールにあるクラシックな課題である。ビッグ5の全ての課題を登ることは、2015年にこれを達成した最初の女性クライマーとなったメリッサ・ル・ヌベが語ったように、「真のブロー・マニア」になるための切符だと考える人もいる。

5課題中で最も難しいAtrésieのグレードは8Aで、8B以上の課題を既に何本も登っているクライマーにとっては、それほど大きなチャレンジではないはずだ。しかしながら、ヤーニャ・ガーンブレットは今回初めてフォンテーヌブローで登り、かつ4月上旬に中国、柯橋で開催されたボルダーW杯第1戦とそれに続いて呉江で開催されたリードW杯第1戦の両方で金メダルを獲得したばかりで、また2024年のパリ・オリンピックに向けて全てのトレーニングが人工壁上で行われている可能性が高い時期のことゆえに、彼女のビッグ5達成は特筆に値する。

彼女のコーチ、ロマン・クライニックはソーシャルメディアでこのニュースを共有し、次のようにコメントした。「1日でビッグ5。ブロー初めてにしては悪くない」