第20回JOCジュニアオリンピック大会 総合優勝は森秋彩(ユースB)と本間大晴(ジュニア)

文=北山 真

8月12日~14日、第20回JOCジュニアオリンピック大会が、“ユースクライマーの甲子園”富山県南砺市の桜ヶ池クライミングセンターで開催された。


JOC開会式の様子  撮影=Chifumi Morita

なんといっても注目されたのは女子ユースBのカテゴリー。東京オリンピックの可能性が高いカテゴリーということもあるし、森秋彩、伊藤ふたばという、大人に交じってもトップクライマーである選手を擁するということもあるが、なぜか全体に圧倒的にハイレベルなのである。

本大会でもなんと予選両ルート完登が11名も出た。最年長のジュニアでさえ4名であったのにである。
そして決勝では、あの伊藤ふたばでさえ6位になるという接戦が繰り広げられた。しかしこの接戦からひとり抜きんでたのは、やはり森秋彩であった。いつもどおりまったくミスのないムーブで、惜しくも完登はのがしたものの終了点直下にせまった。2位となった谷井菜月のリズミカルなクライミングも印象的だった。とにかくこのカテゴリー(2002年、2003年生まれ)は今後ますます注目されるであろう(セッターの苦労がしのばれるが)。

男子は本間大晴がジュニアの威信にかけてすばらしいパフォーマンスを見せた。最上部のホールディングに迷う部分があったが、ここで素直に突っ込んでいれば完登していたかもしれない勢いであった。

リザルト

男子ユースC

1 三根生仁慈(大阪)
2 上村悠樹(東京)
3 村下善乙(千葉)

女子ユースC

1 小池はな(埼玉)
2 美谷島ももか(東京)
3 井土桜花(北海道)

男子ユースB

1 西田秀聖(奈良)
2 抜井亮瑛(奈良)
3 大政 涼(愛媛)

女子ユースB

1 森 秋彩(茨城)
2 谷井菜月(奈良)
3 栗田湖有(新潟)

男子ユースA

1 今泉結太(茨城)
2 靏本直生(佐賀)
3 土肥圭太(神奈川)

女子ユースA

1 西田朱李(千葉)
2 樋口結花(佐賀)
3 小島果琳(岐阜)

男子ジュニア

1 本間大晴(埼玉)
2 武者知希(北海道)
3 岡本季大(奈良)

女子ジュニア

1 高田こころ(鳥取)
2 森脇ほの佳(大阪)
3 菊沢 絢(千葉)

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