【スカルパ】 BOOSTER S / ブースターS

*10月末発売予定   

アウトソールを極力小さくする代わりに、独自の「TRI-テンション」システムと踵付近まで伸びたミッドソールが足裏をサポートすることで、ソフトで軽量ながら、つま先でしっかり立てるシューズになっている。同社のベルクロ2本締めモデル「ブースティック」が花崗岩などのエッジングに強いのに対し、前傾壁でのスメアリング、つま先でフットホールドに引っ掛ける力に重点を置いた設計だ。

「ビブラムXSGrip2」の粘りと相まってソフトな乗り心地だが、土踏まず部分がサポートされ、強く踏み込んでもホールドから滑り落ちることはない。

土踏まずから踵のラインに沿わせてヒールボックスが独立したような形状。個人差はあるがフィット感は良好だ。余りがなくフックの安定感がある。

土踏まず部分にアウトソールがなく柔らかいため、スメアリングもOK! 柔らかいのにピンポイントで立てる不思議な感覚が「ブースターS」だ。
絶対に足ブラになりたくない局面で、体が伸びきっても勝手に足が残ってくれる感覚。体幹が強いクライマーには鬼に金棒だろう。

ターンインとダウントウが激しく、使い慣れるまで時間がかかりそうなイメージだったが、実際に履いてみると自然に使える。履き心地がソフトだが、「TRI-テンション」システムとベルクロ2本締めの効果なのかエッジングに強い。また、ギリギリまでフットホールドを離さない――という機能が非常に高く、登っている本人が「足がキレる(外れて足ブラになる)」と予測してムーブしていても外れないことがあった。飛び出したホールドが少ない前傾壁で厳しいクライミングをするのに適しているだろう。

*問合せ先 ロストアロー TEL049-271-7113