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カルロ・トラヴァーシ、Meltdown 5.14c を第2登
文=北山 真
世界最難のトラッドの1本、ヨセミテ・アッパーカスケイドフォールのMeltdown 5.14cが、11月8日、カルロ・トラヴァーシによって第2登された。The Game V15の第2登、In Serch of Time Lost V15の第3登など、どちらかと言えばボルダラーのイメージが強いトラヴァーシだが、トラッドでも大物を手中にしたことになる。
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Meltdownは2008年、ベス・ロッデンによって、実に40日間のトライの末初登された。今回のトラヴァーシの完登も日数こそ不明だが、最初にトライしたのが2013年、初めてトップロープで完登したのが2015年と言うことなので、一筋縄ではいかなかったと思われる。
コブラクラックが現在5.14bで定着しているようなので、世界最難のトラッドはこのMeltdownと、今年ダニエル・ユングが再登したニコラ・ファブレスによるノルウェーのThe Recovery Drink (発表時のグレードは5.14c/d)、そしてイーサン・プリングルによるカリフォルニア、レッドウッド海岸・プロモントリーのBlackbear’s Tears 5.14cだが、こちらはまだ再登がない。
※デイヴ・マックラウドのRhapsody E11 7aが、5.14cと換算されることがあるようだが、再登の状況から考察するともうすこし低いのではないかと思われる。
Meltdown初登時のベス・ロッデン
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