【詳報】ボルダリング世界選手権ミュンヘン、野口啓代は銅メダル

やはり世界選手権は、日本人選手にとって”鬼門”なのであろうか。ワールドカップシリーズ後半を4連勝という、絶好調のままに迎えた野口啓代の世界選手権であったが、結果は銅メダル。セミファイナル2位からの優勝というパターンかと思われたが、ファイナルでは1完登で3位となった。

8月21~23日、ミュンヘンのオリンピックスタジアムで行われたこの大会、優勝はホームという大きな味方に守られたジュリアン・ヴーム。セミファイナルをただ一人の4完登。ファイナルはアレックス・プッチョとの争いとなったが、トライ数1の僅差で、この大きなタイトルをものにした。

日本期待の野中生萌は予選4位という好スタートであったが、セミファイナルでは15位と順位を落とし、ファイナル進出はならなかった。

堀創、杉本怜、楢崎智亜、山内誠、藤井快という「誰かがなにかやってくれそう」な、男子日本チームであったが、ファイナルに進んだのは堀のみだった。楢崎智亜も10位と大健闘。

優勝はまさかのアダム・オンドラ。ミュータントが本領を発揮してきたのだろうか。リード後半で台風の目となる予感がする。

そして、リード世界選手権は、9月8日~14日スペイン・ヒホンでの開催。”鬼門”を打ち破るべく日本は、安間佐千にすべてを託す。(文=北山 真 写真=IFSC)

世界選手権ボルダリング ミュンヘン(ドイツ)大会
◆男子成績
1   アダム・オンドラ (CZE)
2   イェルネイ・クルーダー (SLO)
3   ヤン・ホイヤー (GER)
――
6  堀 創
10 楢崎智亜
18 杉本 怜
20 山内 誠
27 藤井 快
◆女子成績
1   ユリア・バーム(GER)
2   アレックス・プッチョ(USA)
3   野口啓代(JPN)
――
15   野中生萌
 

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