安間佐千がW-CUP2012 年間チャンピオンに

クライミング・ワールドカップに参戦して6年目。安間佐千がついに世界の頂点に立った。「5年後に年間チャンピオンになる」との宣言から遅れること1年。平山ユージ(1998、2000年)に続く、リード・ワールドカップでの日本人世界チャンピオンが誕生した。

第1戦シャモニ大会で念願の初優勝を果たした安間は、続く第2戦ブリアンソンでも優勝。2012シーズンは開幕2連勝という、これ以上ない好スタートを切った。しかし後半はラモン・ジュリアンの追い上げに苦戦する。そしてランキング1位で迎えた第8戦の母国・印西大会ではラモンが優勝し、ついに逆転を許してしまう。

残すところはあと1戦。その差はわずか19ポイント。最終戦クラニでの決勝で、暫定2位に入った安間は最後に登場するラモンの結果を待つ。ラモンは3位でも総合優勝が手に入る。ここまで安定感抜群の彼の優位は動かないように思えた。しかし、この日のラモンは明らかに動きがおかしかった。「精密機械」になにが起きたのだろうか?

2012シーズンの最終クライマーとして登場した彼は、緊張のせいか動きにいつものキレがなく、中間部であっさり落ちて7位に沈む。
このとき、安間佐千の年間総合優勝が確定した。

W-cup年間総合優勝に輝いた安間佐千

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