不可能スラブの覚醒 五段(+?)あいついで再登

文=北山 真 写真=安藤真也提供

小川山・不可能スラブの覚醒があいついで登られた。室井登喜男、倉上慶大に続く第3登が、1月18日に下川実晃によってなされ、続いて翌19日、安藤真也が第4登した。下川のトライはなんと2日間。安藤のトライは15日間。

グレードだがこれまでの再登者、トライの経過からして、頭痛(四段)→伴奏者(四段+)→不眠症(五段)→覚醒の順に難しいとすると五段+と思われる。だが頭痛と伴奏者に関しては、頭痛の方が難しいとする意見もある。そこでこれを同グレードとすると頭痛(四段、オリジナルグレード三段が四段+というのは考えにくい)、伴奏者(四段)→不眠症(四段+)→覚醒(五段)ということになるのかもしれない。

なお、下川は伴奏者を12月24日に登り(トライ2日間)、頭痛を12月26日に完登(トライ1日)、12月31日には不眠症(2日間)、そして1月18日にこの覚醒(2日間)と、わずか1か月弱で不可能スラブの主要ルートをすべて登ったことになる。伴奏者以外はどれも最速の完登であろう。※伴奏者はナーレ・フッカタイバルが1日で登っている。

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