ボルダリングジャパンカップ2022、倉菜々子、楢﨑智亜ともに初優勝

文=北山 真 写真=小澤信太

2022年2月5日、6日、三重県四日市ドームにおいて第17回ボルダリングジャパンカップが開催された。

5日の予選では男子は藤井快、石松大晟、楢﨑明智、土肥圭太、楢﨑智亜が全5課題完登、アテンプト数で藤井が1位通過した。女子は大河内芹香が4完登5ゾーンで1位通過した。

6日準決勝男子では、土肥が他を圧倒する実力を発揮、ただ一人の全4完登で1位となった。川又玲瑛がただ一人の3完登で2位につけた。女子は第2課題がだれひとりゾーンすらとれず、3完登3ゾーンで9名が並んだ。アテンプト数の僅差で野中生萌が1位、森秋彩が2位、伊藤ふたばが3位となった。

決勝は女子が先に行われた。ルーフからのダブルダイノ、デュアルを多用したスラブ、豪快なスィング、といった変化に富んだ課題をすべて完登したのは倉菜々子ひとりであった。野中、伊藤、森の3強をおさえ、さらに全完登での勝利は特筆に値しよう。倉はコンペ歴10年、ユース時代には何度か優勝しているが、その後は2位という成績が多かった。しかしその実力は誰もが認めるところであった。今回ようやく結果がともなったということである。

決勝第3課題の倉菜々子

男子も初優勝、そしてやはりただひとりの全完登であったが、まったく別の驚きがあった。なにせその選手は楢﨑智亜。世界選手権覇者、ワールドカップ年間チャンピオンであってもBJCでは優勝していなかったのである。予選、準決勝ではいまひとつ元気のなさが感じられたが、決勝では一転、”トモアワールド”が炸裂した。

決勝第4課題の楢﨑智亜

女子表彰台

男子表彰台

女子

1 倉 菜々子 4T 4Z
2 野中生萌 3T 4Z
3 伊藤ふたば 2T 3Z
4 森 秋彩 2T 2Z
5 青柳未愛 1T 2Z
6 菊地咲希 X 3Z

男子

1 楢﨑智亜 4T 4Z
2 土肥圭太 2T 4Z
3 藤井 快 2T 3Z
4 山口賢人 2T 3Z
5 井上祐二 1T 3Z
6 川又玲瑛 1T 2Z

 

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