ボルダージャパンカップ2023
楢﨑明智が初優勝。伊藤ふたばは決勝全課題1撃

男子表彰台

女子表彰台

文=北山 真 写真=山本浩明

2023年2月4日、5日、駒沢オリンピック公園総合運動場室内球技場において、ボルダージャパンカップ2023が開催された。

4日の女子予選では、伊藤ふたば、中川瑠が全5課題一撃完登で1位。男子は並みいる強豪が3完登、2完登で終わる中、16歳の安楽宙斗がただ一人の4完登で1位通過した。

5日の女子準決勝では、野中生萌が4課題中3課題を一撃し1位、松藤藍夢、青柳未愛が続いた。男子は楢﨑智亜、藤井快の2強がワンツー、愛知の佐野大輝が続いた。決勝常連の緒方良行はまさかのゼロ完登で16位に終わった。

決勝は女子から。ここで伊藤が歴史的快挙を成し遂げた。なんと全4課題を1撃し優勝したのだ。これはあの野口啓代でさえ長いキャリアの中でただ1回だけ実現したことだった。野中が2位、そして若干15歳の関川愛音(めろでぃ)が見事3位に入賞した。

決勝第3課題の伊藤ふたば

決勝第3課題の関川愛音

男子は超難課題の連続だった。あの楢﨑智亜でさえ1完登に終わった。藤井をしてゼロ完登。佐野の2完登は快挙といえよう。そして準決勝6位通過の楢﨑明智が大逆転劇を演じた。190㎝のリーチを生かし遠いホールドをことごとく保持、誰も登れなかった最終課題も最終ホールドまで達し、文句なしの圧勝となった。

決勝第1課題の楢崎明智

決勝第3課題の佐野大輝

智亜が過去に口にしたことがあった「オレなんかより明智のほうがずっと上手い」。その言葉がついに証明されることとなった。

男子

1 楢﨑明智
2 佐野大輝
3 楢﨑智亜
4 通谷 律
5 井上祐二
6 藤井 快

女子

1 伊藤ふたば
2 野中生萌
3 関川愛音
4 森 秋彩
5 青栁未愛
6 松藤藍夢

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