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ボルダージャパンカップ2024
緒方良行、中村真緒がともに初優勝
2024年2月10日~12日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAにおいて、ボルダージャパンカップ2024が開催された。
男子決勝では比較的容易と思われた第1課題を、楢﨑兄弟がともに完登できず出遅れた。結果的に最難となった第2課題では緒方良行、楢﨑崎智亜、藤脇祐二のみがゾーンを獲得。
第3課題はスラブ、苦手な緒方がこれを辛くも完登。楢崎智亜はバランスが必要なこのデリケートな課題を、持ち前のコーディネーション力でなんなくねじ伏せる。第4課題は極度のパワーが要求される難課題。完登者は出なかった。
結果、第3課題のスラブの完登により緒方の優勝が決定した。多くの国際大会で優勝の経験豊富な緒方だが、BJCの優勝は初であった。
女子決勝もスラブがポイントとなった。3番目に設定されたこの課題は出だしの立ち込みの後、下り気味のトラバースが要求される。スラブが得意なはずの森秋彩も足が決まらず敗退。これを松藤藍夢は1㎜も滑ることなくこなしフラッシュ。女子決勝のハイライトといえるパフォーマンスであった。中村真緒もこの流れに乗りフラッシュ。野中生萌はこの課題でつまずきゾーンのみ。
最終課題は最近のトレンドといえるスイングからのコーディネーション。これを松藤、野中、中村が登り3完登。野中、中村が4ゾーンで並んだが、アテンプトの僅差で中村の初優勝が決定した。
中村は予選、準決勝、決勝と3ラウンドを通して1位という文句なしの成績であった
男子
1 緒方良行 2T 3z 8 4
2 楢崎智亜 1T 4z 1 4
3 藤脇祐二 1T 3z 2 6
4 楢崎明智 1T 3z 2 8
5 通谷 律 1T 2z 1 3
6 安楽宙斗 1T 2z 1 4
女子
1 中村真緒 3T 4z 4 5
2 野中生萌 3T 4z 5 10
3 松藤藍夢 3T 3z 10 9
4 伊藤ふたば 2T 4z 3 10
5 森 秋彩 2T 3z 3 8
6 石井未来 1T 2z 4 5