今注目の山岳・クライミングギア「ブルーアイス」のGMが初来日

ブルーアイスは2008年の誕生から著しい成長を遂げたフランスのメーカー。アイゼン、ピッケル、ハーネス、バックパックなどの軽量、コンパクトで機能的な製品を次々と生み出している。

近年ではハーファングシリーズのように折り畳んで収納できるアイゼンや、日本で沢登りに適した軽量ハーネス、コーカス ハーネスが話題になった。

419gと軽量で、携行性に優れた「ハーファング クランポン」

全サイズ100g以下の最軽量モデル「コーカスライトハーネス」

ブルーアイスは従業員が60人ほどの小さな会社ではあるがヨーロッパや北アメリカ、チリ、日本といった世界中のガイドと提携することで、機能的な製品の開発を行なっている。

また、本社を西ヨーロッパ最高峰モンブランの麓に位置するシャモニーに構えることで、製品のテストをフィールドで簡単に、かつスピーディーに行なうことができ、革新的な製品を作るためのポイントとなっているようだ。

この10月、ブルーアイス本社のシャモニーからゼネラルマネージャーのフレデリック・メイネント氏が日本へ訪れ、同社の今後の方針や展開について語った。

フレデリック・メイネント氏(右)と、クレア・ラフー氏(左)

フレデリック氏は

「今作っているギアのジャンルで世界TOP3のメーカーに入ることを目標にしています。それは、クライミングジャンルの道具は3つのメーカーで事足りてしまうからです。今までは良い物を作ることでマーケティングに繋がると考えてきましたが、売上が何倍にも増え、今後の販売の展開を考える新しい時期になりました」

と意気込み、自社の製品への自信を語った。

オールラウンドに使える「クエスタ ハーネス」の特徴を語る

また、ブルーアイスが日本ではまだ一部の人しか使われておらず知名度が低いことを踏まえ、

「ブルーアイスの製品をビギナーの人にも使って欲しいと考えています。軽量でコンパクトな分、荷物は軽くなり楽に歩くことができる。気候の変動によって雪があったところに雪が無くなり、アイゼンが必要になるような今までとは違うシチュエーションが起こり得ます。そんな時に重量を感じさせないブルーアイスのギアを持っていくことは色々な状況に対応でき、安全性を高めることができるのです」

と話した。

ブルーアイスは日本の沢登りのような独自のジャンルも理解している。

しかし、製品開発の指針としては、そのジャンルに主眼を置いたコンセプトで製品を作るのではなく、ジャンルの違いを踏まえて製品開発に活かしているとのこと。

また、すべてのジャンルに対応するオールラウンドなものではなく、あくまで良いもの、そして既存のものと同じものは作らずに新しいものを生み出すことを大事にしている。

成長を続けるブルーアイスから、次はどんな製品が登場するか目が離せない。

PICK UP  BRAND


2008年、西ヨーロッパ最高峰モンブランの麓に位置するシャモニーで設立。スタッフはもちろん、シャモニーを拠点に活躍する山岳ガイドやクライマー、プロスキーヤーなどが商品開発に携わり、実際のフィールドで信頼できる製品を開発している。生み出された数々のギアは軽量でありながら機能的で耐久性に優れ、そして美しいデザインが特徴的。

問合せ先:ケンコー社(https://kenkosya.com/

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