ボルダリングに挑戦しよう! VOL.5 足の置き方
クライミングは老若男女が楽しめる人気スポーツ。 道具をレンタルできるクライミングの屋内施設で、ボルダリングの基本から登り方まで初挑戦! 今回のテーマは「足の置き方」。足を置くホールドをフットホールドと呼ぶ。手と同様に、基本的な足の置き方をマスターしよう!
吉澤英晃=文・構成 宇佐美博之=写真
フロントエッジ
最も基本的な足の置き方。足を壁に対して垂直に向けて、つま先でフットホールドに乗る。親指の先端にグッと力を入れて立つイメージ。フットホールドが細かくなるほど、しっかり立つには足の指の力が必要になる。
インサイドエッジ
シューズの内側を壁に向ける足の置き方。クライミングで最も多用される。意識する足先がフロントエッジと異なり、親指の先から付け根部分に力を込めて立つイメージ。ソールの硬いシューズのほうが有効とされる。
アウトサイドエッジ
インサイドエッジの逆で、シューズの外側を壁に向ける足の置き方。小指に力を込めて立つイメージ。経験を積んで、後述するカウンターバランスを使った登り方を覚えると、必然的に一方の足はアウトサイドエッジになる。
スメアリング
外傾する壁や大きなフットホールドに対して、シューズの前足部を押しつけてソールの摩擦抵抗を使う足の置き方。つま先で立とうとせず、かかとを下げて指の付け根で立つイメージ。ソールが柔らかいと行ないやすい。
ポケット
ポケットをフットホールドに使うときは、基本的にフロントエッジの形になり、シューズのつま先を穴にねじ込んで立つ。ポケットは上から見ると穴がどこにあるか分かりにくいので、登りながら穴の位置を覚えておこう。
良くない例
初心者によく見られるのが、土踏まずでフットホールドを踏む足の置き方だ。姿勢が安定せず、足の向きを変えられないので動きが制限されてしまう。フットホールドをよく見て、つま先で立つように意識しよう。
*当記事は、スポーツクライミングの観戦や始め方などが詳しく紹介されているクライミングビギナー向けムック「2024パリ五輪スポーツクライミング観戦ガイド #CLIMBING」の内容を一部編集・再掲載しています。
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