ボルダリングに挑戦しよう! VOL.4 ホールドの持ち方
クライミングは老若男女が楽しめる人気スポーツ。 道具をレンタルできるクライミングの屋内施設で、 ボルダリングの基本から登り方まで初挑戦! 今回のテーマは「ホールドの持ち方」。壁に固定されているホールドは、形によって握りやすい持ち方がある。ホールドの形と名称、それぞれの持ち方を覚えよう!
吉澤英晃=文・構成 宇佐美博之=写真
ガバ
指を曲げ、上からがっちり持てる大きなホールドを、通称ガバと呼ぶ。その名のとおり、ガバっと持つことができる。持ち方に特別な技術は必要なく、比較的力も使わなくて済むため、ガバがある場所はいい休憩ポイントになる。
カチ
横方向に伸びる浅い段差状で、指の第一関節までしかかからないホールドの通称。持ち方もカチと呼ばれるほか、クリンプともいう。密着させた小指から人差し指の第一関節を反らせて、そこに親指を横から添えて固めて持つ。
アンダー
下から持つホールドの名称。持ち方はアンダーのほか、アンダークリングとも呼ばれる。アンダーは腰の位置で持つと体が安定するため、アンダーを持ったら足を上げて、ホールドより高い位置に素早く体を移動させるのがコツ。
ラップ
ホールドを手でラップするように包む持ち方。写真のように飛び出るブロック状のホールドの角や棒状のホールドにはこの持ち方が有効だ。小指から順に指を添えたら、最後に親指を上から押さえつけてホールドを包む。
ピンチ
ホールドを親指とほかの指でつかむ持ち方。手を開いてやっと握れる大きなものから、シワをつまむような細いものまで、さまざまな形のホールドがある。持つには単純に強い握力が必要で、大きなホールドは手が大きいほど有利。
パーミング
指がかからないのっぺりしたホールド(スローパー)に、手のひら(パーム)全体を押しつける持ち方。手のひらや上腕だけでなく、肩や背中の筋肉も使い、腰を落として体全体でホールドを真下に引くイメージで持つのがコツ。
サイドプル
縦方向に伸びる外向きの段差状のホールドを、親指を上にして内側に引っ張る持ち方。 同じ縦方向に伸びるホールドでも、内向きのホールドを親指を下にして体の内側から外側に力を入れる持ち方はガストンと呼ばれる。
ポケット
穴があいているホールドのこと。穴の大きさはさまざまで、指が1本ないし2本までしか入らない小さなポケットもある。持ち方にも統一性がなく、 ガバのように指を曲げられるものから、カチのような穴が浅いものもある。
*当記事は、スポーツクライミングの観戦や始め方などが詳しく紹介されているクライミングビギナー向けムック「2024パリ五輪スポーツクライミング観戦ガイド #CLIMBING」の内容を一部編集・再掲載しています。
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