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第6回ボルダリングユース日本選手権
文=北山 真 写真=山本浩明
2020年11月21日~23日、東京の葛飾区東金町運動場スポーツクライミングセンターにおいて、第6回ボルダリングユース日本選手権が開催された。21日、22日はコンテスト(セッション)方式による予選。23日に全4カテゴリーの決勝が、3課題でのオンサイト方式で行われた。
男子ユースC決勝では第1、第2課題を1撃した加藤頼斗が優勝。女子ユースCでは関川愛音と村越佳歩の対決となったが1アテンプトの僅差で関川が優勝した。
ユースC優勝の加藤(左)と関川(右)
男子ユースBでは安楽宙斗、杉本侑翼、通谷律、3名の接戦となったが、全課題1撃の安楽が優勝。女子ユースBは小池はな、竹内亜衣、長谷川颯香が2完登、3名とも失敗した課題が異なるという混戦となったが、やはりアテンプトで勝る小池が優勝した。
ユースB優勝の安楽(左)と小池(右)
ユースA男子では世界ユース優勝の経験を持つ川又玲瑛と、佐野大輝のみが3完登。全体に足の置き方がポイントとなる課題が多く、佐野の足使いのうまさが目立った。勝負が分かれたのは2課題目のコーディネーションランジから縦ホールドが連続するもので、これを川又は抜群の集中力で一撃、佐野は4トライだった。結果、川又の3完登4トライはジュニアを合わせても1位だった。
ユースA女子では、松藤藍夢が複雑なシークエンスの第3課題を唯一完登、ただひとりの3完登で文句なしの優勝を決めた。
ユースA優勝の川又(左)と松藤(右)
ジュニアは男女ともユースAと同ルート。男子は世界ユースでも優勝している百合草碧皇が終始リード。課題すべてを2トライで決め3完登6トライで優勝。坂本大河も3完登するが11トライであった。
女子は多くの国際大会で活躍してきた平野夏海が、ほとんどミスがない3完登4トライという素晴らしい成績で優勝した。これに3完登6トライとせまった、菊地咲希の緩急を使い分ける登りも印象的だった。
ジュニア優勝の百合草(左)と平野(右)
ユースC男子
1 加藤頼斗(栃木)
2 藏敷慎人(兵庫)
3 三竿莉平(栃木)
ユースC女子
1 関川愛音(青森)
2 村越佳歩(茨城)
3 山根嘉穂(茨城)
ユースB男子
1 安楽宙斗(千葉)
2 杉本侑翼(三重)
3 通谷 律 (佐賀)
ユースB女子
1 小池はな(埼玉)
2 竹内亜衣(千葉)
3 長谷川颯香(東京)
ユースA男子
1 川又玲瑛(栃木)
2 佐野大輝(愛知)
3 森本治誉(岐阜)
ユースA女子
1 松藤藍夢(神奈川)
2 工藤 花 (山形)
3 佐藤 凜 (秋田)
ジュニア男子
1 百合草碧皇(埼玉)
2 坂本大河 (北海道)
3 伊藤寛太朗(神奈川)
ジュニア女子
1 平野夏海(東京)
2 菊地咲希(東京)
3 張替夢乃(東京)
※ユースC=2007、2008年生まれ
ユースB=2005、2006年生まれ
ユースA=2003、2004年生まれ
ジュニア=2001、2002年生まれ