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ボルダリングワールドカップ開幕戦、男子決勝では6名中4名が日本人
文=北山 真 写真=IFSC
2021年4月16日、17日、スイス・マイリンゲンで今季初のボルダリングワールドカップが行なわれた。2019年6月のヴェイル以来、実に1年10か月ぶりの開催である。日本からは男子が杉本怜、藤井快、緒方良行、高田知尭、今泉結太、渡部桂太、天笠颯太の7名が、女子は野口啓代と野中生萌の2名が参加した。
男子予選では藤井とアダム・オンドラが1位通過、女子予選はヤーニャ・ガーンブレットと野口が1位通過した。
男子セミファイナルでは日本人が大活躍、1位こそアダムであったが、2位高田、3位緒方、4位天笠、6位藤井と4名がファイナルに進んだ。
持ち前のアグレッシブな登りを展開したアダム・オンドラ
女子セミファイナルでもヤーニャは絶好調、ただ一人の全4完登で1位通過。ついにワールドカップデビューとなったレユニオン島の天才少女、オリアーヌ・ベルトーヌが2位につける。野口は3位。野中は7位で惜しくもファイナル進出ならなかった。
ついにワールドカップにデビューしたオリアーヌ・ベルトーヌ
男子ファイナルは非常に見ごたえのあるものとなった。まずはジャンプスタートの第1課題を緒方がただ一人完登。スラブの第2課題はアダムのみが完登。強傾斜の第3課題では藤井がこれを一撃。そして上部でアンダーが連続する第4課題はナサニエル・コールマンが完登。そして最後にアダム、手こずりながらもこれを2回目の渾身のトライで完登。ひさびさの雄叫びが会場に響き、ただ一人の3完登で優勝を決めた。
女子ファイナルでもヤーニャの勢いはまったく止まらない。オリアーヌ、ナタリア・グロスマンがなんとか2完登するのを尻目に、余裕の4完登で圧勝した。野口はまさかのゼロ完登で4位となった。
他の追従を許さなかったヤーニャ・ガーンブレット
男子
1 | アダム・オンドラ(CZE) | 3t3z |
2 | 緒方良行 | 2t4z |
3 | 高田知尭 | 1t4z |
4 | 藤井 快 | 1t3z |
5 | ナサニエル・コールマン(USA) | 1t3z |
6 | 天笠颯太 | 0t3z |
— | ||
21 | 杉本 怜 | |
25 | 今泉結太 | |
25 | 渡部桂太 |
女子
1 | ヤーニャ・ガーンブレット(SLO) | 4t4z |
2 | オリアーヌ・ベルトーヌ(FRA) | 2t4z |
3 | ナタリア・グロスマン(USA) | 2t4z |
4 | 野口啓代 | 0t3z |
5 | ヴィータ・ルーカン(SLO) | 0t2z |
6 | カティヤ・デベーヴェッツ(SLO) | 0t2z |
— | ||
7 | 野中生萌 |
※行末はファイナルの成績
t=完登数、z=ゾーン獲得数
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