ボルダリングワールドカップ・インスブルック
緒方=金メダル、楢﨑=銀メダル、藤井=銅メダル

文=北山 真 写真=IFSC

2021年6月24日、26日、オーストリア・インスブルックでボルダリングワールドカップ第4戦が開催された。

24日の予選に続き、26日の女子セミファイナルではヤーニャ・ガーンブレットがただ一人全4完登。伊藤ふたば、野中生萌、ナタリア・グロスマン、野口啓代が3完登で続いた。野中は競技中に膝を痛め、ファイナルを辞退した。

男子セミファイナルでは藤井快がただ一人全4完登。楢﨑智亜、緒方良行など7名が3完登。

女子ファイナルでは、ヤーニャが1~3課題をすべて一撃。ナタリアが3完登で追う。しかし4課題目の途中で大雨となる。雷も鳴り嵐の様相。試合は中断され、結局3課題までの成績で順位は決定された。

1時間遅れで開始された男子ファイナル。第1課題はアンダーからジャンプしてクロスのキャンパスムーブで右へトラバースする。誰もこなせない中、緒方が高い位置に足をフックし、悪いクロスを回避し、2回のマッチでここをこなし完登。緒方のムーブ解析力が光った。その後楢﨑、藤井も失敗。

このただ一人の完登で波に乗った緒方は第2課題も完登。楢﨑も完登。第3課題はまさに”ドスラブ”。誰も登れない中、最後に登場した藤井がこれを2トライで完登。それまでの遅れを取り戻し3位に入賞した。

女子に合わせる形で男子も3課題で終了。結果、日本人が表彰台を独占することとなった。緒方のワールドカップ金メダルは2019年ベイルに続き2度目。


ボルダリングWC、2度目の優勝となった緒方良行

女子

1 ヤーニャ・ガーンブレット SLO
2 ナタリア・グロスマン USA
3 スターシャ・ゲヨ SRB
4 伊藤ふたば
5 野口啓代
6 野中生萌(ファイナル棄権)
ーー
10 中村真緒
20 倉菜々子
48 石井未来

男子

1 緒方良行
2 楢﨑智亜
3 藤井 快
4 ニコライ・ウーズニク AUT
5 シモン・ロレンツィ BEL
6 ナサニエル・コールマン USA
ーー
10 杉本 怜
13 原田 海
15 天笠颯太
16 高田知尭
25 百合草蒼皇
35 渡部桂太

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