ボルダーワールドカップ第2戦、野中生萌が優勝
男子はメジディ・シャルクが連勝

文=北山 真 写真=IFSC

2023年4月29日、30日、韓国・ソウルでボルダーワールドカップ第2戦が開催された。悪天が続き、半屋外の会場のため日程が大きく変更された。最終的にファイナルは行われず、セミファイナルの結果が成績となった。

女子の課題は全体に厳しく、2完登した3名が表彰台に立った。その中で野中生萌のみが3ゾーンを獲得、文句なしの優勝となった。1課題目は3名が完登し、2本目の完登は3名がそれぞれ違う課題という興味深い展開であった。前回表彰台に立った松藤藍夢は、3課題目を最終ホールドタッチ。これを完登していれば優勝の可能性もあった。

幾多の国際大会で好成績を残している野中だが、ワールドカップでの優勝は2018年マイリンゲン大会以来である。

男子課題も同様に厳しく、2完登はやはり3名のみだった。チョン・ジョンウォンの2課題目が圧巻であった。上部の悪いホールドが続くパートをキャンパシングで通過、そのままの勢いで最終ホールドをつかんだ。フラッシュである。さらにこの課題、ほかに誰も登れないというおまけつきだった。メジディ・シャルクと楢崎智亜は2完登3ゾーンで並んだが、トライ数でメジディが八王子に続き連勝となった。

女子

1 野中生萌
2 オリアーヌ・ベルトーヌ FRA
3 ブルック・ラブトウ USA
4 松藤藍夢
5 アナスタシア・サンダース USA
6 アヤラ・ケレム ISR
7 ファニー・ジベール FRA
  ハナ・モイル GER
9 セルマ・エラハジ・ミムーヌネ FRA
10 スタシャ・ゲヨ SRB
11 ナタリア・グロスマン USA
12 関川愛音
13 オシアナ・マッケンジー AUS
14 カミラ・モロニ ITA
15 ジェシカ・ピルツ AUT
16 ルシア・デアフェル GER
17 エリン・マクニース GBR
18 カイリー・カレン USA
19 森 秋彩
  ジョルジャ・テシオ ITA 

男子

1 メジディ・シャルク FRA
2 楢崎智亜
3 チョン・ジョンウォン KOR
4 イ・ドヒュン KOR
5 マニュエル・コルヌ FRA
6 ニコライ・ウズニック AUT
7 ヤニック・フロヘー GER
8 トビー・ロバーツ GBR
9 井上祐二
10 サム・アヴェズ FRA
11 マクシミリアン・ミルン GBR
12 緒方良行
13 ハーネス・ファン・ドゥイセン BEL
14 シモン・ロレンツィ BEL
15 アルベルト・ギネス・ロペス ESP
16 ニコラス・コリン BEL
17 ショーン・ベイリー USA
  マチュー・テルナン FRA
19 通谷 律

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