ボルダーワールドカップ第5戦ブリクセン
英国のトビー・ロバーツが初優勝

男子優勝はトビー・ロバーツ

文=北山 真 写真=IFSC

2023年6月9日~11日、北イタリアのブリクセンでボルダーワールドカップ2023第5戦が開催された。

女子予選では松藤藍夢が7位、中川瑠が15位、関川愛音が19位で準決勝に進んだ。男子予選では日本人が大活躍。安楽宙斗1位、楢崎明智5位、緒方良行7位、通谷律9位、楢崎智亜9位の5名が通過した。

女子準決勝では中川が7位と健闘したが惜しくも決勝進出はならず。関川11位、松藤19位だった。

女子決勝は年間ランキングを争っている、オリアーヌ・ベルトーネ、ブルック・ラブトゥ、野中生萌が欠場。さらに”女王”ヤーニャ・ガーンブレットも不在となるとナタリア・グロスマンの前に敵なし、ただ一人の4完登で優勝を決め、年間ランキングも1位となった。

女子優勝はナタリア・グロスマン

男子準決勝は接戦となり、3完登4ゾーンで4名が並んだ、トビー・ロバーツが6アテンプトで1位、安楽が7アテンプトで2位、楢崎智亜が8アテンプトで3位、イ・ドヒョンが12アテンプトで4位だった。楢崎明智が5位、緒方良行が6位で、日本人は決勝進出者6名中4名を占めた。


男子決勝には日本人4名が出場

男子決勝は第一課題ですべてが決まった。トビーとイのみが完登。イはなんとフラッシュだった。安楽が複雑なシークエンスの第2課題をただ一人完登し、非凡なところを見せ、楢崎兄弟が第3課題でショートカットに成功するものの、第1課題の未完登をカバーするには至らなかった。トビーが第4課題を時間ギリギリで完登しただ一人の3完登で優勝した。

あと1戦を残すのみとなった2023シリーズ。年間ランキングは女子はナタリアとオリアーヌの対決に、男子はかろうじて楢崎智亜が1位だが、僅差でイ、フランスのメジディ・シャルクが付けている。

男子

1 トビー・ロバーツ GBR
2 イ・ドヒョン KOR
3 緒方良行
4 楢崎明智
5 安楽宙斗
6 楢崎智亜
ーー
13 通谷 律
23 井上祐二
  佐野大輝
27 藤井 快

女子

1 ナタリア・グロスマン USA
2 ソ・チェヒョン KOR
3 スターシャ・ゲヨ SRB
4 アヤラ・ケレム ISR
5 オシアナ・マッケンジー AUS
6 ヨハンナ・フェアバー AUT
ーー
7 中川 瑠
11 関川愛音
19 松藤藍夢
39 倉菜々子
41 青柳未愛
45 伊藤ふたば

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