Bワールドカップ最終戦インスブルック
安楽宙斗銀メダル、松藤藍夢銅メダル

文=編集部 写真=IFSC

2025年6月25日~27日、オーストリア・インスブルックで、ボルダリングワールドカップ2025最終戦が開催された。

25日の男子予選では、安楽宙斗と韓国の イ・ドヒョンが1位、楢﨑明智が3位につけた。山口賢人11位、天笠颯太15位、杉本侑翼19位が予選を通過した。

26日の男子準決勝は厳しく、安楽とイ・ドヒョンが3完登したものの、あとは1完登で天笠4位、ゼロ完登からも2名が決勝に進んだ。

男子決勝。誰もが安楽の優勝を確信していたであろう。しかしこのところ不調が続いていた、パリ五輪の覇者イギリスのトビー・ロバーツが第3課題、第4課題を連続フラッシュ。安楽は第4課題を登れず、トビーが逆転優勝した。

年間チャンピオンは、文句なしに全5戦すべてで表彰台に立った安楽が勝ち取った。天笠が3位。


男子表彰台

女子の話題の中心は、もちろんここまで出場がなかった”女王”ヤーニャ・ガーンブレット。岩場ではV15を完登したり、5.14cを一日に2本オンサイトするなど非凡なところを見せていたが、久々のコンペでのパフォーマンスが注目された。

予選は彼女には珍しい5位という順位。準決勝も4位であった。ところが決勝でエンジンが全開する。ただひとり全4課題を完登。しかも誰も登れなかった第4課題をフラッシュするという驚異の底力を見せた。

中村真緒は予選1位からスタートしたが、準決勝、決勝ともに5位であった。松藤藍夢は予選こそ11位であったが、準決勝2位、決勝3位と好成績をあげた。

女子年間チャンピオンはフランスのオリアーヌ・ベルトーヌ。中村が見事2位に入賞した。


女子表彰台

男子

1 トビー・ロバーツ(GBR) 69.8
2 安楽宙斗  69.6
3 ハーネス・ハン・デュイセン(BEL) 54.6
4 マキシミリアン・ミルン(GBR) 54.5
5 イ・ドヒョン(KOR) 44.9
6 メジディ・シャルク(FRA) 44.3
7 天笠颯太  39.9
8 ニコライ・ウズニック(AUT) 19.3
   
10 杉本侑翼  
14 楢﨑明智  
24 山口賢人  
59 佐野大輝  

女子

1 ヤーニャ・ガンブレット(SLO) 99.3
2 オリアーヌ・ベルトーヌ(FRA) 69.8
3 松藤藍夢  59.5
4 カミラ・モローニ(ITA) 53.8
5 中村真緒  53.6
6 アニー・サンダース(USA) 44.6
7 関川愛音  29.3
8 ジョルジャ・テズィオ(ITA) 10.0
   
13 野中生萌  
24 村越佳歩  
27 山 真奈実  

 

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