人工ホールドメーカーベスト5、Kilterが7年連続で1位を獲得

アメリカのクライミング・ビジネス・ジャーナルがルートセッターの意見などを参考に選出する「グリップ・リスト・アワード」の2022年版が発表され、「セッターズ・チョイス」部門でKilterが今回も1位を獲得した。Kilterは同部門で7年連続で一位の座を守っている。

「セッターズ・チョイス」部門

1位 Kilter

もはや説明の必要すらないKilter。「セッターズ・チョイス」部門にて7年連続で1位、「オール・タイム・フェイバリット」部門でも5年連続1位を獲得し、クライミングホールド界におけるヤーニャ・ガーンブレットともいえる存在だ。

品質と革新に対する絶え間ない情熱によって、Kilterはセッターたちに好まれているだけでなく、インドアクライミング界全体の成長と発展を刺激するもっとも影響力のあるブランドとなっている。

2位 Flathold

「ファイバーグラス・マクロ」部門にて最優秀賞、「セッターズ・チョイス」部門では1位のKilterにわずか0.13%の差で敗れ、2位を獲得した。

スイスのホールドメーカーであるflatholdは、間違えようのない美的でスムースな形状と、ほかと比べようもないマクロによって、この業界の中で際立った存在となっている。

3位 Cheeta

フランスをベースとする企業、Cheeta Holdsが「セッターズ・チョイス」部門にて3年連続で3位を獲得。

ルートセッティングのレジェント、ローラン・ラポルトによって設立されたCheetaのデザインは、「セッターがムーブをシェイプできるホールド」というシンプルな原則に基づいてデザインされている。

4位 Teknik

Teknikのシェイプのないインドアクライミングを思い浮かべることは難しい。セス、ゾーイ・ジョンストンによって運営されている小さなカナダ企業であるTeknikは、20年にわたってきれいでシンプルだがとても機能的なホールドを作り続けている。

Tenknikは、この調査が始まって以来「セッターズ・チョイス」部門または「オール・タイム・フェイバリット」部門のいずれかを受賞しており、長期にわたる人気を物語っている。

5位 blue pill

今年はじめてGrip Listのデビューを飾ったBlue Pillが「セッターズ・チョイス」部門の5位にランクイン。

Blue Pillは若くダイナミックなチームからなるドイツの企業で、丸みを帯びたファイバーグラス製マクロ、多岐にわたるホールドのセットと独特な非対称の形をしたウッドボリュームで知られるようになってきている。

なお、その他の部門の結果は以下の通りとなった。

「オール・タイム・フェイバリット」部門

最優秀賞 Kilter
特別賞 flathold、Teknik、Cheeta

「ファイバーグラス・マクロ」部門

最優秀賞 flathold
特別賞 Cheeta、XCULT、Squadra

「ウッド・ボリューム」部門

最優秀賞 Blocz
特別賞 Dimension, sToKed, Cheeta

「ボード・システム」部門

最優秀賞 Kilter 
特別賞 Tension, Moon, Beastmaker

「ルートセッティング・アプリ」部門

最優秀賞 Kaya/Plastick
特別賞 Vertical Life, STŌKT

 

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