樋口純裕が5.13dオンサイト、通谷律は5.13bフラッシュ

文と写真=樋口義朗

2020年1月2日、大分県本匠の遊歩道エリアで、樋口純裕(まさひろ)と通谷律(かよたにりつ、13)が素晴らしい成果をあげた。

通谷は洛陽(5.13a)を2トライでレッドポイント。そしてその後、樋口結花がトライしていた、飛ぶが如くダイレクト(5.13b)をフラッシュした。


飛ぶが如くダイレクト核心のランジをこなす通谷

このルート力のいるアンダーからの一手、そしてその後の遠いランジは160cmに満たない者が一発で突破するとは予想もしてなかった。そのあとのゴール手前の悪い部分も落ち着いてこなした。このルート初のフラッシュと思われる。昨年最年少最高グレードRPをダチュラ(5.14a/b)で達成した通谷だが、フラッシュの最年少最高グレードにも成功したことになる。

もう一人は帰省中の純裕。現在ボルダーモードだから12台ぐらいまでしかやらないと言っていたが、比較的新しいルート蛍(小山田大初登の5.13c)のラインを眺めていて触手をそそられたのか、やってみようかなといってヌンチャク掛けとムーブばらしの後、次のトライで完登した。

その勢いで隣の番匠(5.13b)もやってみるということだったので、それならバリエーションのラッキーボーイ(5.13d)の方が下部を成功できたら、その後は本領発揮できると思い薦めた。


ラッキーボーイをオンサイトする樋口

下部核心はアンダーからの遠い右の一手。ここは普通に取る、その後の右手寄せもかなり悪いムーブなのだが、フィジカルが強いのかトウフックで寄せた。次の核心の右トラバースを何とかこなし、大レスポイントへ。そして、あとの最終局面もこなした。九州内で行われたオンサイトでは過去最難のものであろう。

※蛍とラッキーボーイの上部が共通なので、厳密にはオンサイトと言えないという意見もあるだろうが、そのパートのグレードは5.11台であり、その前の虫食い状の穴で完全にニーバーレストできるので、オンサイトと言って問題ないと思われる。

■過去の国内オンサイト・フラッシュ記録(同人物1ルートのみ)

ガンジャエクステンション 5.14a 安間佐千
スペシャリスト 5.13d 村井隆一
一歩己(いぶき) 5.13d? 松島暁人(フラッシュ)
棲龍門  5.13c/d 平山ユージ
スプラッシュ  5.13c 本間大晴(フラッシュ)

 

 

 

関連リンク

同一カテゴリの最新ニュース