イケール・ポウ、マジョルカ島最難ルートGuggen-Hell(9a+/b)初登

planetmountain.com  訳=羽鎌田学

スペイン、バスク地方のクライマー、イケール・ポウが地中海に浮かぶ島マジョルカで島内最高グレードとなるGuggen-Hell(9a+/b 5.15a/b)の初登に成功した。

先月、2月中旬にマジョルカ島の巨大なケイブにあるGran Guggenheim(9a+)の初登に成功したばかりのイケール・ポウ(44歳)が、そのGran Guggenheimから派生するより難しいラインをレッドポイントするのも、時間の問題ではあった。Guggen-Hellと名付けられた新たな派生ルート、その名前に付け足されたヘル(地獄)が意味するように、長さ50mの圧倒的に被ったルートで、高い持久力はもちろんのこと、ルート下部では瞬発力、ワンフィンガーポケットに耐える鋼鉄のような指が必要になってくる。

今回のGuggen-Hellが現時点でマジョルカ島最難スポートルートとなったわけだが、当ルートとそれに先立つGran Guggenheim(9a+)の出現以前は、やはりイケールが2015年に初登し、未だ再登されていないBig men(9a+)が最難の一本とされていた。

 
 
 
 
 
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イケール・ポウ=1977年生まれ

ショートルートからアルパインまでを高レベルでこなす。指の強さに定評あり。2000年Action Direct(9a)の第3登で頭角を現す。このとき出だしの1本指ランジをフラッシュした話は有名。兄エネコをパートナーに多くのマルチ、アルパインを登る。2003年エル・キャピタンのエルニーニョを第3登。 2005年トランゴタワー、Eternal Frame再登。2007年フィッツロイ,Supercanaleta。世界7大陸で7つの壁を登る。2009年マルチピッチOrbayu(8c+/9a)初登。2010年マルガレフのDemecia Senil(9a+).第2登。2018年マルガレフで1本指、2本指が連続するルーフのArtabura(9b)を初登。

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