第33回リードジャパンカップ開催中

文=北山 真

岩手県盛岡市の、岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で第33回リードジャパンカップが開催中である。

8月9日は男子予選があいにくの大雨の中行われた。ポケットホールドに水がたまり、テクニカルインシデントとなるほどの大雨で、頻繁にクリーニング(おもにホールドを拭く作業)が行われた。コンディションが悪いこともあってか、Aルートは完登ゼロ(16人が同高度で1位)、Bルートで楢﨑智亜のみが完登という結果だった。藤井快がまさかの26位最下位通過となった。

8月10日は、女子予選から。こちらもやはり厳しいルート内容で、両ルート完登は野口啓代のみ、あとはAルートで野中生萌が、Bルートで森秋彩が完登しただけだった。

続いて行われた男子準決勝でもハードなルートとなった。シークエンス、ホールディングが多彩で、ベストな動きが見つけにくい内容。ポケットも多用された。そんな内容のルートを、1番手の藤井はまるでレッドポイントするかのようなノーミスの登りで最終ホールド手前にまで達する。誰しも「これは何人か完登する」と予想したであろう。

ところが藤井が最高のパフォーマンスを見せたことが、次々と登場する実力者たちによって証明されることとなる。藤井と同高度に達したのは、奈良の若きエース西田秀聖のみであった。


1位通過の西田  写真=小澤信太


3位通過の村下  写真=小澤信太

男子準決勝リザルト

順位 氏名 成績 予選順位
1 西田秀聖 35+  13
2 藤井 快  35+  26
3 村下善乙  33+  5
4 樋口純裕  33+  16
5 楢﨑智亜  33  1
6 緒方良行  31+  6
7 田中修太  31  20
8 吉田智音  30+  3
     
9 百合草碧皇  30+  9
10 原田 海  30+  13
11 高田知尭  30  4
12 杉本 怜  30  11
13 関口準太  27+  24
14 天笠颯太  27+  24
15 楢﨑明智  27  18
16 抜井亮瑛  26  7
17 土肥圭太  25+  11
18 中上太斗  24+  10
19 小俣史温  24+  16
20 本間大晴  22 2
21 是永敬一郎  22  7
22 亀山凌平  20  21
23 山内 響  20  22
24 北江優弥  23 23
25 清水裕登  19+  13
26 山口龍磨  16+  19

 

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