- ルート
- コンペ
リードジャパンカップ2023
森秋彩、通算6勝目。男子は小俣史温が初優勝
女子表彰台
文=北山 真 写真=山本浩明
2023年2月25日、26日、千葉県印西市の松山下公園総合体育館においてリードジャパンカップ2023が開催された。
25日の女子予選では予想通り森秋彩が強く、ただひとり2ルートを完登した。男子はこちらも予想通り安楽宙斗が1位通過した。
26日女子準決勝、これまた森がただ一人完登。男子はやはり安楽が単独1位。このままこの二人で決着するかに思われた。
男子決勝は、中上部に連続するポケットのパートがありここの手順がポイントとなった。ベテラン樋口純裕、中堅本間大晴もここでつまづく。吉田智音はここを究極のマッチでこなしたが、そのダメージがあったのか3位に終わった。小俣史温、鈴木音生が最上部に達し同高度となった。
男子3位の吉田智音
そして最後に安楽、完登もしくは二人のポイントを越え優勝をほとんどの観客は想像していただろう。しかし安楽は例のポケットパートにはまる。ここがポイントであることを意識しての、あきらかな「考えすぎ」であった。連続するポケットの出だしで強引に手を入れ替える。これで楽な手順になるとの読みであったのであろう、しかし「飛ばし」が含まれていることにまで考えがおよんでいなかったのであろう。結果安楽は7位。小俣、鈴木が同高度1位となり、カウントバックで小俣の初優勝が決定した。
男子準優勝の鈴木音生
初優勝を飾った小俣史温
女子決勝はスタートがカギとなった。「地ジャン」に近い思い切りの要る、かつリーチが要求されるムーブであった。そして決勝出場者8中半数の4名が低身長なのである。谷井菜月、森はさすがにこなしたが、平野夏海、柿崎未羽がこの異例のスタートの犠牲となった。
女子3位の野中生萌
ルートは50に及ぶ手数の多いもので、こういったパターンにめっぽう強い谷井、森が最上部に達した。しかし最後は「ここまで来てこれを持つのか」と誰もが思う極小ホールドを保持した森の優勝となった。
女子準優勝の谷井菜月
通算6回目の優勝を飾った森 秋彩
男子表彰台は十代が独占
男子
1 小俣史温 38+
2 鈴木音生 38+
3 吉田智音 35+
4 百合草碧皇 34+
5 本間大晴 28+
6 樋口純裕 26+
7 安楽宙斗 25+
8 上村悠樹 24+
女子
1 森 秋彩 46+
2 谷井菜月 43+
3 野中生萌 36+
4 伊藤ふたば 34+
5 小池はな 34+
6 久米 乃ノ華 28+
7 柿崎未羽 1+
8 平野夏海 1+