第34回リードジャパンカップ、男子は吉田智音(16)が初優勝、女子は森秋彩が4回目

文=北山 真       写真=山本浩明  

第34回となるリードジャパンカップが3月26日~28日、千葉県印西市の松山下公園総合体育館で開催された。

26日は男子予選のみ、樋口純裕が1位通過した。

27日はまず女子予選。森秋彩と急成長で注目される阿部桃子が1位通過。

続いて男女準決勝が同時に行われた。男子は中間部の強傾斜に悪いホールドが連続する。完登はなく藤井快と天笠颯太が終了点タッチ。コンペにカムバックした島谷尚季が続いた。女子は1日に3本登るという厳しいスケジュールとなった。中間部のトラバース部分で多くの選手が落ちる中、最後に登場した森が抜群の集中力でただ一人の完登。伊藤ふたば、野中生萌がまさかの準決勝敗退となった。 

28日は男子決勝から。バランシ―な下部から、印象的なアンダーへのダブルダイノへと続く。百合草碧、村下善乙、島谷がこの部分の犠牲となった。その後クライムダウンを含むトラバース、最後はスローパーの処理がキーとなる。そのスローパーに達したのは3名のみだが藤井は持ち切れず。保持したのは吉田智音と樋口で、カウントバックで吉田の優勝となった。


アンダーのダブルダイノを決める吉田

女子決勝はわずかに遠いデッドポイントを含む下部から前傾壁をトラバース、その後いきなり一手一手が悪くなる。ここをなんとかこなし上部をうかがったのは中川留と野口啓代のみ。そして最後の森、このパートで驚異的な粘りを見せ(神がかりとさえ言えるクライムダウンも含め)タイムアウトと同時に最高到達点をマーク、4回目の優勝となった。


最高到達点をマークする森

男子

1 吉田智音
2 樋口純裕
3 藤井 快
4 天笠颯太
5 田中修太
6 島谷尚季
7 村下善乙
8 百合草碧皇
……………
9 中上太斗
10 楢﨑明智
11 大政 涼
12 井上祐二
13 杉本 怜
14 高田知尭
15 本間大晴
16 緒方良行
17 大高伽弥
18 今泉結太
19 三根生仁慈
20 北江優弥
21 小西 桂
22 原田 海
23 小福田透
24 川又玲瑛
25 抜井亮瑛
26 山口賢人

女子

1 森 秋彩
2 野口啓代
3 中川 瑠
4 谷井菜月
5 阿部桃子
6 田嶋あいか
7 柿崎未羽
8 平野夏海
……………
9 伊藤ふたば
10 野中生萌
11 小武芽生
12 高尾知那
13 石井秀佳
14 工藤 花
15 森 奈央
16 高田こころ
17 小池はな
18 抜井美緒
19 青栁未愛
20 倉菜々子
21 滝口 萌
22 久米乃ノ華
23 小倉紗奈
24 廣重幸紀
25 大田理裟
26 吉田清華

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