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アンゲラ・アイター、Madame Ching 9b を初登

2020年12月23日


Raphael Pöham / Red Bull ASP

文=マット・オグボーン redbull.com 訳=羽鎌田学

アンジー(アイターの愛称)は地元オーストリア、イムスト近郊の岩場でで極めてハードなルートの初登に成功した。女性による9b/5.15bの初登は世界初。

今回のMadame Chingと名付けられたルートの初登は、2017年にスペインで成し遂げた、女性クライマーによる初めての9bルートのRPに続く成果である。今年の世界的な状況下では、彼女と彼女のパートナーであるバーニー・リュッヒは身近な場所に新たな挑戦課題を定めることを余儀なくされ、そして選んだのが、2018年にバーニーがボルトを打って設定したこのルートであった。

目標として定めたルートの、ホールドを探し出してムーブを組み立てることにアンジーは夢中になった。2003年のワールドカップで初勝利を手にしてから2013年にコンペの世界から身を引くまで、絶えずトップクライマーとして活躍していた。その間、2008年には左肩を故障。外科手術を受け、続く9ヵ月に渡るリハビリに励むということもあったが。ワールドカップ年間優勝4回、世界選手権優勝4回、そしてヨーロッパ選手権優勝1回の実力を持つ彼女、2017年にはスペインのビジャヌエバ・デル・ロサリオにあるLa Planta de Shivaのレッドポイントを見事達成。世界で初めて9bを登った女性クライマーとなったのである。

34才になった彼女は説明する。「Madame Chingのライン取りはLa Planta de Shivaに似ていて、オーバーハングした壁を右から左へとトラバース気味に登っていきます。私より前にLa Planta de Shivaを登った男性クライマー2人は私よりもはるかに背が高かったので、私にとっては彼らのつけたチョークの跡なんてなかったも同然で、どのホールドが使えて、足の位置や体の位置をどこにもっていけばそれぞれのムーブをこなすことができるかなどと、自分で自分のムーブを組み立てなければなりませんでした。Madame Chingには、チョークの跡は一切なくて、おまけに泥とか脆いホールドとかを落として先ずは岩を掃除する必要もありました。実際、岩はかなり脆いので、ルートを開拓したバーニーは幾つかのホールドを補強するためにシカも使ったようです」

アンジーは、今回のような全く未知のルートを登るための準備として、先ずはムーブを頭の中で組み立てる力とフィジカルを鍛えるためのハードなトレーニングにインドアで励んだ。特にフィジカル面では、指の力と体幹力の協調が求められることは容易に想像できた。

「2008年に怪我をしてから肩を酷使するのが怖かったのですが、次第にどの程度までなら大丈夫だということもわかってきました。でも2014年からは左足のハムストリングの部分的な肉離れに伴う痛みに悩まされていたのです。おまけに今度は右足のハムストリングスまで肉離れを起こすようになってしまい苦労しています」

「ボルダーをしていても、飛び下りるなんて考えられません。怪我によって、日々のケアは必要不可欠になり、また登るために他のやり方、技を使うことを求められるようにもなりました。痛めた筋肉を使わずには動くこともできないのですから」

「私は世界最強の女性クライマーではありません。おまけに、背がとても低いです。でも、世界の女性たちに彼女たちだってやれば出来るのだということを見せることができて、うれしいです」

Madame Ching:鄭一嫂(ていいっそう)。中国で清朝時代に大海賊団を率いた有名な女頭

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